2005 Fiscal Year Annual Research Report
次世代生産システムにおける三次元計測を中心とした測定の不確かさの研究
Project/Area Number |
16206025
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高増 潔 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70154896)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 哲 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (30283724)
古谷 涼秋 東京電機大学, 工学部, 教授 (50219119)
|
Keywords | 測定の不確かさ / 三次元測定機 / 座標測定 / 精度評価 / 次世代生産システム |
Research Abstract |
1.製品の寸法及び幾何特性仕様及び検証(GPS:Geometrical Product Specification)の重要性の評価 GPSは,機械産業を中心とした生産システムにおいて曖昧さをなくし,数学的にきちんと定義された表現を設計,加工,測定を通じて行うことであり,GPSの普及が次世代生産システムおよびそのグローバリゼーションでキーとなる技術である.このような考え方は,ISOを中心にGPS規格として体系化されつつある.この中で,以下の2つの点が重要な技術となることを明確化した. (1)三次元座標測定機:数学的な取り扱いが容易で三次元的に複雑な形状を測定するための三次元座標測定機 (2)不確かさ評価:三次元座標測定機を含めた測定とその測定結果における測定の不確かさ評価 2.座標計測における測定の不確かさの重要性の評価 GUM(計測の不確かさの表現のガイド)が発行されたこともあり,計測における測定の不確かさの評価は国際的に非常に重要になってきている.座標計測では,複雑な三次元形状の座標,位置,寸法の測定が可能である.しかし,このような測定値の不確かさは,測定点の不確かさおよび測定点の位置などにより決定されるため簡単に評価できない.本年度は特に,以下のような視野に立って不確かさを評価することができた.このような評価は独創的であり,次世代生産システムの効率化に大きな影響を与えることができると考えられる. (1)三次元座標測定機の校正手法を含めて,校正後の三次元座標測定機の不確かさを評価する手法を定式化した.この手法により,校正手法を含めて三次元座標測定機の評価が可能となった. (2)形体の形状偏差の影響による不確かさについて,直線形体を対象として区分多項式により形体を表現した場合の形状偏差モデルを構築した.このモデル化手法によって,直線形体の測定に伴う不確かさ評価手法を確立した.
|
Research Products
(8 results)