2006 Fiscal Year Annual Research Report
マルチホップ無線のシステム障害を防ぐダイナミックなネットワーク制御
Project/Area Number |
16206039
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
仙石 正和 新潟大学, 自然科学系, 教授 (30002017)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 敬介 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (80269547)
田村 裕 新潟工科大学, 工学部, 教授 (60227288)
間瀬 憲一 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90313501)
柄沢 直之 新潟大学, 自然科学系, 助手 (30313505)
|
Keywords | マルチホップ無線ネットワーク / アドホックネットワーク / 移動通信 / 耐故障性 / ネットワーク制御 / 信頼性 / ネットワーク障害 / 最適化 |
Research Abstract |
マルチホップ無線ネットワークの本質的な欠点を克服するため,ネットワークの急所を特定し,ネットワークの信頼性を高めるためのネットワーク構造の動的制御手法の開発を行うことを目的とし以下の研究を実施した. 1.歩行者からなるマルチホップ無線ネットワークにおける連結度の解析を行った.ここでは,固定ノード間のメッセージ伝達に要する時間を指標として理論解析を行い,いくつかの手法を比較し,マルチホップ伝送を行うだけでは極端に信頼性が悪化する場合に,エピデミックルーチングを併用することの重要性を示した. 2.前年度から引き続き,マルチホップ無線ネットワークにおけるウイルスの広がりと移動パターンの関係を解析し,その性質を明らかにした.また,固定ノードからなるマルチホップ無線ネットワークにおいて,免疫をもつノードを適切に配置することにより,ウイルス感染の広がりを抑えることができ,信頼性を高めることができることを明らかにした.また,移動ノードが存在する場合における免疫ノードの配置手法についても検討を行った. 3.マルチホップ無線ネットワークにおける負荷分散を行うための機構を開発し,評価,改良を行った.ここでは,中継局を配置する際に,連結率を高めることと中継負荷を均一化することを同時に実現するための中継局配置手法を提案し,その有効性を示した. 4.セルラ方式とアドホックネットワークを併用することにより周波数利用効率の改善をできる場合があるが,様々な端末の偏り方を考え,周波数利用効率が改善される場合と改善されない場合を明らかにした.また,このようなシステムにおける端末の移動の影響を考慮した通信トラヒック特性の理論解析手法を提案した. 5.信頼性を考慮したチャネル割当て手法の検討と伝送遅延を最小化するための経路制御手法の解析を行った.
|
Research Products
(6 results)