2005 Fiscal Year Annual Research Report
室温で動作する生体磁気情報計測用超高感度磁界センサシステムの開発
Project/Area Number |
16206041
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
荒井 賢一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (40006268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 和志 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (20203036)
薮上 信 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (00302232)
今江 理人 産業技術総合研究所, 主任研究員 (90359034)
花土 ゆう子 情報通信研究機構, 主任研究員 (10359036)
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Keywords | 高周波キャリア型磁界センサ / 超高感度 / 生体磁気信号 |
Research Abstract |
本研究では室温で動作し、SQUID (Superconducting Quantum Interferences Devices)に匹敵する超高感度磁界センサである、高周波キャリア型薄膜磁界センサの高感度化およびそれを生体磁気情報信号計測への応用を目指した試みに関するものである。 センサシステムの超高感度化については振幅変調型および位相計測型の両方の高周波キャリア型薄膜磁界センサ素子および処理回路を最適化し、10^<-9>Gauss/Hz^<1/2>台の磁界検出分解能を達成するための指針をほぼ整理し、伝送線路型センサ、直接通電型センサについて極限における高感度化を推進した。 振幅変調型磁界センサにおいては501kHzの交流磁界において、7.6×10^<-9>Gauss/Hz^<1/2>(7.6×10^<-13>T/Hz^<1/2>)の磁界検出分解能を達成した。これは室温で動作する薄膜磁界センサとしてはワールドレコードと考えられる成果である。また位相計測型センサにおいては1Hzの交流磁界において4.0×10^<-8>Gauss/Hz^<1/2>(7.6×10^<-12>T/Hz^<1/2>)の磁界検出分解能を得た。 さらにこれらのセンサ素子の高感度化についての基礎検討を踏まえて、センサ素子、回路ユニット、パソコン、計測器全体を一体化した、生体磁気信号計測ユニットを構成し、心臓等から発生する微小磁界計測用プロトタイプを開発した。
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Research Products
(8 results)