2004 Fiscal Year Annual Research Report
凍結防止剤使用環境下における交通施設構造物のLCC低減技術に関する研究
Project/Area Number |
16206044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
上田 多門 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00151796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀屋 誠一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70091436)
小幡 卓司 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20214215)
名和 豊春 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30292056)
橋本 雄一 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90250399)
萩原 亨 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60172839)
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Keywords | 凍結防止剤 / ユーザーコスト / 不陸 / GIS / 画像処理 / 損傷同定 / 表面改質剤 / 付着モデル |
Research Abstract |
本年度の研究で得られた主たる成果を以下に示す. (1)道路ネットワークにおけるリンクの途絶を考慮したユーザーコストの定量化を念頭に置き,交通ネットワークモデルを構築した. (2)プロビット型SUEによるマルチモーダル配分モデルを構築し,これを適用した積雪寒冷地における凍結防止剤最適散布量決定モデルを提案した. (3)一次元移動要素法を開発した.車両は,不陸を有する弾性床上ばり上を走行するものと仮定し,その結果発生する構造物の振動と曲げモーメントへの影響を把握した. (4)GISを用いたモニタリング支援システム開発のため,バーチャル・リアリティとGISとを融合するための地表面データに関する球面補正技術を開発した. (5)積雪・寒冷地域における交通インフラおよび交通主体に関するデータベースと解析システムの構築した. (6)複数台のカメラを完全同期させて画像の撮影を行い、画像処理技術とステレオマッチング法を用いて構造物の3次元挙動を捉えられるシステムを構築した. (7)本研究で提案したフラクタル次元解析を音響データに適用すれば、鋼・コンクリート構造物の損傷の定量的評価が行える可能性を示した. (8)アセットマネジメントシステムの構築を行う上で、既存アセットマネジメントの資料収集及び各道路管理者の検査・データ保有等の状況把握を行った. (9)表層から40mm程度までの浸透が可能な,新しい浸透性表面改質剤を開発した. (10)凍結融解抵抗性に及ぼす初期損傷の影響,ならびに,凍結融解により劣化したコンクリートの力学性能と内部損傷性状との関係を明らかにした. (11)連続繊維シートの弾性係数と樹脂の弾性係数の影響を考慮できる薪しい付着モデルを構築した.
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Research Products
(6 results)