2005 Fiscal Year Annual Research Report
弾性波法に基づいたコンクリート材料の非破壊的破壊制御に関する研究
Project/Area Number |
16206045
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大津 政康 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80109016)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 敏郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10224651)
渡辺 健 徳島大学, 工学部, 助手 (50332812)
重石 光弘 熊本大学, 工学部, 助教授 (50253761)
|
Keywords | 非破壊試験 / 弾性波法 / アコースティック・エミッション / モーメントテンソル解析 / 破壊力学 / 損傷力学 |
Research Abstract |
コンクリート材料の破壊制御を,従来から多く見られる材料開発の研究ではなく,既設コンクリートを対象に,非破壊的に監視と機構解明を行って破壊を制御する手法の開発を研究することにした.具体的には,コンクリート材料の破壊理論と動的な外力による破壊特性を明らかにし,それを基礎としてアコースティック・エミッション(AE)法による機構同定と監視法の確立,弾性波法による破壊過程の監視について研究する。ここまでの実績をまとめれば,以下のようである。 1.AE法によるコンクリート材料の破壊機構の同定法の開発に関する研究 研究代表者の開発したSiGMA解析法によれば,クラックの位置・種類・進展方向が決定可能で,連続的にコンクリート内部で発生するクラックの機構を同定することが可能である。それをVRML(Virtual Reality Model Language)による画像処理による解析結果の可視化まで研究を進めた。 2.非破壊的な手法による破壊監視法の開発に関する研究 AE法による破壊過程の監視は,コード化も含めて実績がある.そこで,衝撃破壊や骨材のリサイクル化への適用性などを考慮した破壊過程の監視法について検討した。 さらに,海外共同研究者の協力を得て,衝撃弾性波法及びAE法による破壊監視法の実用化とその破壊制御への適用性を調査した。 3.動的破壊機構の動弾性理論に基づいた解明に関する研究高周波数外力の影響に関する研究を展開し,動的な外力によるコンクリート材料の破壊挙動について理論的に明らかにした。さらに,骨材のリサイクル化に関連して,動的な破壊モードと衝撃外力の関係について検討した。 4.コンクリート材料の破壊機構の解明と破壊制御への適用に関する研究 材料の破壊力学と損傷力学の世界的な権威である海外研究協力者との共同研究を通して,コンクリート材料の破壊制御への破壊力学と損傷力学の適用に関して基礎研究を実施した。
|
Research Products
(7 results)