2005 Fiscal Year Annual Research Report
地盤との相互作用を考慮した社会基盤施設の断層対策の合理的なガイドラインの提案
Project/Area Number |
16206046
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小長井 一男 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50126471)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 宗朗 東京大学, 地震研究所, 教授 (00219205)
古関 潤一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30272511)
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40222343)
松島 亘志 筑波大学, 機能工学系, 助教授 (60251625)
JOHANSSON Jorgen 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00361650)
|
Keywords | 地震断層 / 地下構造物 / データアーカイブス / 杭基礎 / トンネル / 地中探査 |
Research Abstract |
断層を避けての建設が不可避なライフライン施設では、これを避けることを前提とした"ゾーニング法"の適用はそぐわない.したがって大変形を受ける地盤内の構造物の"安全な壊し方"を研究し,これに備えておくことは重要であり,過去の被害事例をディジタルデーターアーカイブスとして多くの研究者に公開し議論を深める必要がある.実際の断層被害の現れた地盤内には傾きあるいは破壊されたままの構造物が残存しており、本年は台湾・高速道路3号線のBaweishanの高架橋基礎杭の調査を行った.まず2次元、3次元の比抵抗、および地中レーダー探査を試み、放棄され地中に残存している基礎杭の位置を推定した。そしてこれを取り巻くようにボーリング掘削を行い、杭と地盤の相対的位置関係を確認し、相互作用の解析を進めている。この調査・研究では台湾大学陳教授、財団法人台湾営建研究院(Taiwan Construction Research Institute)の李博士、台湾国道新建工程局(Taiwan Area National Expressway Engineering Bureau)の第2区所、陳氏らの全面的協力を得ている。 また2003年のイランBam地震の断層沿いの被害についても現地の電柱亀裂分布調査結果をもとに詳細な地震動分布の推定を行い、さらに2004年中越地震のトンネルの被害も地盤変形を記録している貴重なデータとして解析を行った。 以上の成果は順次下記URLへの登録を開始している。 http://shake.iis.u-tokyo.ac.jp/seismic-fault/
|
Research Products
(6 results)