2006 Fiscal Year Annual Research Report
間隙圧伝播による盛土や緩傾斜地盤の進行性遅れ破壊現象の解明とその予測手法開発
Project/Area Number |
16206048
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
風間 基樹 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (20261597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渦岡 良介 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40333306)
仙頭 紀明 東北大学, 大学院工学研究科, 助手 (40333835)
豊田 浩史 長岡技術科学大学, 環境・建設系, 助教授 (90272864)
山口 晶 東北学院大学, 工学部, 助教授 (30337191)
清原 雄康 八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 助手 (20369911)
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Keywords | 間隙水圧 / 進行性破壊 / 不飽和土 / 火山灰質砂質土 / サクション / 斜面崩壊 / 水分特性 / 盛土地盤 |
Research Abstract |
本研究は,地震の主要動が終わってから,数分後に盛土や緩傾斜地盤が崩壊する「進行性遅れ破壊現象」の機構解明とこれを予測するための手法を開発することを目的としている. 平成18年度の研究実績 1)信濃川下流部の河川敷において昨年度に実施した地層抜き取り調査結果を整理し,学術論文として投稿した。 2)野外において作成した模型盛土中のサクションを新たに計測し,水分特性のヒステリシスを把握した。計測結果は解析中である。 3)きれいな砂を対象とした不飽和砂に対して,繰返しせん断中の間隙水圧・間隙空気圧の変化を計測した中空ねじり試験を実施した。その結果から,普遍的な不飽和土が有効応力を失う状態は,間隙空気圧と間隙水圧が初期有効拘束圧まで上昇することであることを示し,不飽和土の液状化は,土骨格の緩さ,飽和度,初期有効拘束圧に依存することを示した。この成果は国際会議で発表し,大きな関心を示された. 4)空気・水・土粒子からなる三相混合体の動的・有限変形解析手法の定式化を行い,解析プログラムをコード化した。作成プログラムを検証し,具体的な境界値問題に適用できるようにした。 5)野外の谷埋め盛土斜面に地震計・水分計・間隙水圧計・流量計などを設置し,降雨時・地震時の盛土の挙動観測システムを構築した。現在,観測中である。 これらの成果は,国内および国際会議において発表した.また,一部の成果は,国際ジャーナル誌に投稿し,査読中である。
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Research Products
(7 results)