2006 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ・ナノバブル技術による大量微細生物の超高速粉砕・水処理システムの開発
Project/Area Number |
16206051
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Research Institution | Tokuyama College of Technology |
Principal Investigator |
大成 博文 徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 教授 (30045041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田頭 昭二 山口大学, 理学部, 教授 (70091197)
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Keywords | マイクロバブル / マイクロナノバブル / 水質浄化 / 植物プランクトン / アオコ / 余剰汚泥 / 光熱反応 / 環境浄化 |
Research Abstract |
マイクロ・ナノバブル技術を用いて、大量微細生物の超高速粉砕・水処理システムの開発研究において、以下の主要な成果を得た。 (1)マイクロバブルは、収縮して「マイクロナノバブル」へと変化する。その際、マイクロバブル内から気泡が噴出することによって気泡が動揺しながら上昇する。(2)マイクロバブルの収縮に伴って負の電位が増加する。とくに、気泡サイズが40μmよりも小さくなると急速に負電位が増加し、そのピークは10〜30μm前後である。(3)マイクロバブルは収縮の最終過程で光熱反応を起こし、自発光する。その発光色は青白いことから、相当の高温で発光していることが推測された。(4)マイクロバブルを生物に供給することによって、生物の体内では特別の生理活性作用が生まれる。この活性によって、生物の艶死防止、成長促進、抗加齢が可能となる。また、微細生物においては、大量の増殖やその制御が可能となる。さらに、マイクロバブルの濃度を制御することによって、最近の除去や洗浄、殺菌が可能となった。(5)マイクロバブルの発生装置を改良することによって、大量微細生物を瞬時に粉砕・切断することが可能となった。(6)マイクロバブルを排水内に供給することによって、排水処理槽内の微細生物を約2倍に増加させることによって、アンモニア性窒素の硝化を大幅に促進させることが可能となった。 以上の成果を踏まえ、マイクロバブル技術を利用した各種水処理システムの方法を新たに開発した。
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Research Products
(7 results)