2004 Fiscal Year Annual Research Report
教員・学生の相互触発を促す包活的建築設計教育の支援技術開発と評価
Project/Area Number |
16206061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
両角 光男 熊本大学, 工学部, 教授 (50040449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
位寄 和久 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00244103)
本間 里見 熊本大学, 大学教育機能開発研究センター, 助教授 (60284741)
伊藤 重剛 熊本大学, 工学部, 助教授 (50159878)
村上 祐治 九州東海大学, 工学部, 助教授 (60389525)
大西 康伸 熊本大学, 工学部, 助手 (20381006)
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Keywords | 設計教育 / 情報共有 / 授業プログラム / Web技術 / デジタルアーカイブ / インストラクショナルデザイン / 授業支援 / 建築教育 |
Research Abstract |
1.デザインシミュレーション(前期)と設計演習第四(後期)の2科目の授業で、合計4通りの授業形式について試作済みのシステム(Digital Pin-up Board β版)を試験運用した。同一室内における40人の講評会形式(作品を2枚の大型スクリーンに投影)、及び手書きケッチや模型を囲んでの少人数ゼミ形式(作品をPDPに表示し、ペンタッチ機能を利用して画面に書き込みながら討論。模型もその場でビデオ撮影し画像を表示)に、遠隔地の専門家がビデオ会議システムを通じて指導する場合を組み合わせた4形式。講評会形式については、DPBのプレゼンテーション機能を拡充したことで、複数の設計資料を選択したり見比べたりしながらの討論が円滑になり、しかも参加者全員が良く見えるなどの理由で、学生からは成熟した方法と高い評価を得た。少人数ゼミ形式も、画像に書き込みながらの討論は分かり易く、親密な印象で討論し易いとの評価を得た。今後は両者の時間配分や組み合わせが課題である。 2.これらの授業の過程では、関連の計画資料や作品例、さらには構造設備等の技術に話が及んだ際に適切な資料提示ができないことが、教員、学生双方にとって歯がゆい印象を与えた。手書きスケッチの説明では不十分であり、デジタルアーカイブを導入した来年度からの授業実験の意義を確認した。 3.設計教育では敷地学習が欠かせない。敷地調査等の学習成果を地図等に結び付けて整理し、発表討論する過程を支援するシステムを開発した。大学生100人が参加したワークショップ及び、設計演習第四で試験運用し、有効性と今後の整備課題を確認した。 4.外部の研究者をも交えた研究会を開催して、本年度の授業成果を踏まえながら建築計画や構造計画など設計関連の講義内容と結びつけた設計演習授業の具体的プログラム案と平成17年度の実験計画を検討した。
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Research Products
(9 results)