2007 Fiscal Year Annual Research Report
教員・学生の相互触発を促す包活的建築設計教育の支援技術開発と評価
Project/Area Number |
16206061
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
両角 光男 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50040449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
位寄 和久 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00244103)
本間 里見 熊本大学, 大学教育機能開発研究センター, 准教授 (60284741)
伊藤 重剛 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50159878)
村上 祐治 九州東海大学, 工学部, 准教授 (60389525)
大西 康伸 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (20381006)
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Keywords | 設計教育 / 情報共有 / 授業プログラム / Web技術 / デジタル画像アーカイブ / ハイブリッドラーニング / 授業支援 / 建築教育 |
Research Abstract |
1.昨年の授業プログラムを改善し、開発済みの情報共有支援システムを活用して、学部3年前期の演習授業で試行した。本年から建築モデルを組み込んだ。CAD(Autodesk Revit Building 9.1)を導入し、熊本市内の小規模な教会の実施図面を参照しながら部材をモデリングする作業を課した。最後に建物の空間構成を構造面、設計面から考察し、結果をパネルに表現させた。その後2グループにわかれて、増築案の提案と、構造解析ツール(MIDAS_Gen)を使った構造的特徴を検討した。 2.実在の建物について実施図面を参照しながら、CADに組み込まれた建築モデルを手掛かりに、基礎、柱、梁、壁などの建築部材や、躯体、下地、仕上げ材料などを定義させたことにより、建築計画はもとより、構法計画、建築材料、構造力学など複数の授業科目の学習内容を復習し、包括的な理解につなげる場となった。技術系教員も円滑に授業参加できた。授業現場の活気や学生の提出作品、授業アンケートなどからも試行したプログラムの成果が確認できた。 3.昨年の授業プログラムを改善し、開発済みの情報共有支援システムを活用して、3年後期の設計演習で試行した。熊本市中心市街地の一部地区を対象に、2から4人チームで、地区環境の観察、課題発見と解決に向けた都市デザインおよび施設建設の企画提案、建築プログラムの提案と設計資料収集、設計案の作成と提案図書作成に取り組んだ。作業過程で芽生えた学生の問題意識を尊重し、その取組を支援することで、学習内容も、建築計画、都市計画、建築歴史、構造計画など多岐にわたり、包括学習という当初の狙いを概ね実現できた。システムも円滑に機能し、例年に比べ作品の質が向上した。授業アンケートなどからも試行したプログラムの成果を確認できた。
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Research Products
(16 results)