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2006 Fiscal Year Annual Research Report

船首翼を使ったラッシングレスコンテナー船に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16206083
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

内藤 林  大阪大学, 大学院工学科, 教授 (20093437)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野澤 和男  大阪大学, 大学院工学研究科, 講師 (10304023)
梅田 直哉  大阪大学, 大学院工学研究科, 助教授 (20314370)
高木 健  大阪大学, 大学院工学研究科, 助教授 (90183433)
箕浦 宗彦  大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (30294044)
Keywordsコンテナー / ラッシング / 加速度 / ターゲットコンテナー / 船首翼 / 船体運動
Research Abstract

研究課題実施期間の最終年度として、ラッシングレスコンテナー船実現のために、船首翼制御システム、コンテナー配置効果を中心に検討した。それらの結果を以下に示す。
(1)ラッシングレス制御
ターゲットコンテナーに働く加速度を次の二つの制御モード下で計算を行い、その有効性を確かめた。
(1)船首翼を、ターゲットコンテナーに働く加速度を減少させる制御と、コンテナーを従来の船長方向配置より横方向配置に変える配置方向変更により、ターゲットコンテナーに働く転倒モーメントを減ずることが可能なことを示した。さらに大きな有義波高を有する不規則波中におけるターゲットコンテナーに働く衝撃荷重の推定手法を示しその試計算を行った。ただし、このことを実験的に確認するまでには至らなかった。
コンテナーの配置方向変更により、今注目されているパラメトリック横揺れによる大傾斜を原因とする、コンテナーの倒壊をかなり防ぐことができることも示した。
(2)推力発生制御
ラッシングレスコンテナー実現のために装備された船首翼は、同時に推力を発生する装置としても使用することができる。従来よりも、有効性の高い推力発生制御方法を提案し、一部実験と比較しその妥当性を調査した。
(3)運動制御モード
船首翼を使い上記二つのモード以外に船体運動だけを減ずる制御方法は、従来の手法を踏襲することによって可能なことも示した。
(4)統合システム
船舶の主要目を入力することにより、船体運動が計算され、その出力を使い、コンピューター上でオンタイムにて制御系を設計できる統合システムをほぼ、完成することができた。これにより、船首翼制御系の各制御係数の最適値を効率良く見つけ出すことができ、且つ、それらの大波高挙動を時系列で見ることができ、波浪中におけるコンテナー船の挙動、即ち搭載コンテナーが直面する種々の力などを含めた総合的な挙動を知ることができる。
これらは初期の研究目的をほぼ達したものである。今後、研究結果を国際ジャーナルなどに投稿し、広く成果を知らせしむように努力する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 日本船舶海洋工学会講演会論文集2006

    • Author(s)
      十時 寛明, 椿 真人, 木下 克己
    • Journal Title

      船首翼を用いた船体動揺制御システム構築 第2号

      Pages: 143-146

  • [Journal Article] 日本船舶海洋工学会講演会論文集2006

    • Author(s)
      内藤 林, 三宅 成司郎
    • Journal Title

      波浪中の馬力増加 第2号

      Pages: 123-126

  • [Journal Article] 日本船舶海洋工学会講演会論文集2006

    • Author(s)
      内藤 林, 島川 義明
    • Journal Title

      浮体による不規則波吸収と外部制御系に関する研究 第2号

      Pages: 175-178

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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