2004 Fiscal Year Annual Research Report
エクトドメインシェディングの意義と分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
16207014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
目加田 英輔 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (20135742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 亮 大阪大学, 微生物病研究所, 講師 (10213323)
水島 寛人 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (30379094)
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Keywords | エクトドメインシェディング / HB-EGF / ADAM |
Research Abstract |
エクトドメインシェディングとは、膜蛋白質が細胞表面でプロテアーゼによる切断を受け、培養液中に放出される現象を言う。エクトドメインシェディングが膜タンパク質の活性制御に重要な意味を持つことはすでに明らかにされているが、その調節機構については多くが不明である。本研究では、細胞内のシグナル伝達系とプロテアーゼ群を介したエクトドメインシェディング調節機構について、総合的解析を行う。 これまでの解析で、エクトドメインシェディングを活性化する刺激については、比較的多くの分子が解ってきているが、抑制する刺激については全く不明である。これらの点を明らかにするために、今年度は発現クローニング法による切断抑制因子遺伝子のスクリーニングを開始した。今年度は発現クローニングに用いるライブラリー、レシピエントとなる細胞系の樹立などを行い、現在実験を続行中である。未だ特定の遺伝子等を特定するところまでは至っていないが、さらに実験の速度を上げて、来年度に抑制因子の同定ができるように努力中である。 シェディングに関わると考えられるADAMファミリーのプロテアーゼは多数存在し、ADAM9以外にも数種のADAMプロテアーゼがHB-EGFのエクトドメインシェディングに関わっていることが、申請者および他のグループの研究から明らかになってきているが、これら複数のプロテアーゼがどのように関係するのか、いずれも全く不明である。この問題にアプローチするために、HB-EGFのエクトドメインシェディングを調べるセルフリー系を確立した。さらにこの系を用いてHB-EGFのエクトドメインシェディングに関わるプロテアーゼを探索したところ、ADAMファミリー以外のプロテアーゼが同定された。現在このプロテアーゼがHB-EGFのエクトドメインシェディングに本当に関わっているのかどうかを、検証している。
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Research Products
(4 results)