2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16208007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柳沼 利信 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (60135332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新美 輝幸 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (00293712)
池田 素子 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (20262892)
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Keywords | カイコ / 休眠ホルモン / 休眠ホルモン受容体 / 休眠誘導 / 休眠開始 |
Research Abstract |
(1)休眠ホルモン(DH)分泌の制御系の解明 DHは食道下神経節(SG)で合成され、側心体(CC)-アラタ体(CA)を経て血液中に放出されるが、脳がこの放出を制御していると考えられている。このため、DHを特異的に検出し定量することが急務であったが、DHのN末側を認識する単抗体を作製し、C末端側認識多抗体と組合せ、サンドイッチELISA法による定量法を確立した。この方法により、fmoleで測定可能であること、1/10のSG中のDHを定量することができた。Na^+-K^+ ATPase特異的阻害剤と組合わせることで、SG中のDHが休眠卵産生タイプでは積極的に血液中に放出されていることを明らかにした。 (2)DH受容体(DHR)の解析 アフリカツメガエル卵母細胞にDHRを発現させ、リガンド・アッセイを行い、単離した遺伝子がDHRのものであると結論した。また、生体での働きを確認するため、SiRNA法を推進させた。DHR cDNA上の5箇所から短dsRNAを設計合成し、休眠タイプの蛹に注射することでDHR機能阻害が生じるか否かを検討した所、5蛹のうち2蛹から非休眠卵、1蛹から部分的な非休眠卵が生産された。実験条件を詰めることが急務となった。 (3)休眠開始時に係わる遺伝子の単離 OXR1タンパク質の休眠開始期における発現動態の解析を進め、タンパク質発現のレベルからも休眠開始と密接に係わると結論した。また、キイロショウジョウバエにおける機能解析も進めている。
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Research Products
(3 results)