2005 Fiscal Year Annual Research Report
閉鎖系でのみ実現容易な環境下における植物生育反応とその植物生産への利用
Project/Area Number |
16208025
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
古在 豊樹 千葉大学, 学長 (90081570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 英司 千葉大学, 園芸学部, 教授 (00186884)
丸尾 達 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (20143266)
高垣 美智子 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (00206715)
石神 靖弘 千葉大学, 園芸学部, 助手 (50361415)
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Keywords | 閉鎖型システム / 人工光 / 環境調節 / 薬草 / 植物環境応答 / 環境保全 / 省力 / 高付加価値植物生産 |
Research Abstract |
平成17年度における本研究の成果としては、英文論文11編、和文論文1編、英文著書1冊、和文著書1冊であった。 1)閉鎖系でのみ実現容易な環境として連続(24時間)明期および明期を日増しに長くすることによる成長促進効果をトマト育苗期間について示した。連続明期において生じる生理的障害(クロローシス)は気温を変動させることで解消できることを示した。2)薬用植物であるセイヨウオトギリソウ(St John's wort, Hypericum)の薬効成分濃度と生長量に温度、光質、収穫時期、遺伝的形質などがおよぼす影響を明らかにし、薬用植物の閉鎖型システムにおける商業生産が可能であることを示唆した。このことは新技術として注目され、NEDOにおける新事業などに一部取り入れられている。 3)閉鎖型システムにおける水利用効率およびCO_2利用効率におよぼすトマト実生個体群の葉面積指数および換気回数の影響を明らかにし、閉鎖型システムの水利用効率およびCO_2利用効率を高める方法を明らかにし、さらにそれら効率が温室のそれらに比較してきわめて高いことを示した。 4)閉鎖型システムの一種である植物組織培養器内の環境が植物成長におよぼす影響に関する従来の筆者らの研究成果を総覧して一冊の書物にまとめ、Springer社から出版した。この著書では、培養苗生産システムのスケールアップを可能にするための基礎理論、応用理論、実施例などを網羅した。この著書は出版直後から評価され、既に、3種の学術誌の書評で取り上げられている。 5)上記の他に、新しい温室細霧冷房方法の開発、閉鎖型システムのための精密かん水方法の開発などに関する研究成果が得られた。
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Research Products
(14 results)