2005 Fiscal Year Annual Research Report
3テスラ超高磁場磁気共鳴画像装置を用いた非侵襲的な体幹部生体情報の画像化
Project/Area Number |
16209035
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
富樫 かおり 京都大学, 医学研究科, 教授 (90135484)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 哲也 京都大学, 医学研究科, 教授 (00209561)
平岡 眞寛 京都大学, 医学研究科, 教授 (70173218)
真鍋 俊明 京都大学, 医学研究科, 教授 (10113200)
佐賀 恒夫 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40273445)
前谷 洋爾 京都大学, 医学研究科, 助手 (30324619)
|
Keywords | MR画像 / 超高磁場 |
Research Abstract |
3T装置躯幹部応用の為の基礎的検討としては、女性骨盤部、上腹部、MRCP、肺、腎臓等において、造影剤使用も念頭においての撮像条件最適化後、1.5T装置との画質、SNR、CNRを比較検討、絶縁padの有用性について検討、多くの成果を得た。MRの適応となりにくい肺においても、3TMRにおいてshort TEを用いたproton density系の画像にて1.6mm厚の薄層MR画像を得、肺実質の詳細構造を描出、又腎臓のdiffusion tesor imagingの撮像に成功、FAmap上の髄質-皮質の差、SNR ADC,FA値について有意差を得た。 疾患群対象の検討としては、膵島移植対象患者での非侵襲的評価を目標とし、3Tによる膵臓実質のMRSを試み、シーケンスの最適化を終了、現在はボランティアと患者群の比較、患者群での治療前後、内分泌的パラメターとの相関なども検討中。又、癌の分化度と相関することが報告されているDWI、およびADC値を3T装置においても得るべくシーケンスを最適化、肝臓DWIによるHCCの分化度評価に用い、移植の対象患者では、摘出臓器と病理との相関を得るべく検討中。 これら研究の一方、3TMRI躯幹部prototypeシーケンスではSARが上限に近く、熱感・不快感も強いが、臨床への応用に際して先行調査が乏しく資料が少ないため、3TMRCPにおいての症状とSAR、撮像時間、シーケンス毎の相関について検討。 以上すべての研究成果を国内、国際学会にてすでに発表、現在この多くを投稿中である。なお上記基礎データの発表に対し、3TMRにおけるcineMRによる子宮蠕動の評価に関して米国Georgetown Universityより共同研究の申し出があり現在進行中である。
|