2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16209036
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
岡安 隆一 National Institute of Radiological Sciences, 重粒子医科学センター, グループリーダー (50356135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 滋 独立行政法人理化学研究所, 重粒子医科学センター, 医長 (80311380)
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Keywords | 放射線増感剤 / HSP90阻害剤 / 17AAG / DNA DSB 修復 / Homologous recombination repair / BRCA2 / siRNA / Rad51 |
Research Abstract |
ヒートショック蛋白90(Hsp90)阻害剤・17AAGに関する研究では、昨年度の癌細胞特異的放射線増感研究(Noguchi et al BBRC 2006)に加え、放射線抵抗性の肺がん細胞SQ5移植腫瘍マウスを用いたin vivoでの実験が加わり、動物レベルでも、明らかな放射線(x線)増感があることが示され、放射線+17AAG併用療法の基礎が築かれた。さらに17AAGは重粒子線(炭素線)との併用でも増感があることが示され、其の分子機構はおそらくDNAの誤修復であることが示唆され、現在論文執筆中である。 RNA干渉法を用いての放射線(x線)増感実験では、BRCA2蛋白のsiRNAを利用した実験が細胞レベル、動物レベルで終了し、HeLa癌細胞を利用しての結果が最近論文として発表された(Yu et al Cancer Science 2008)。その内容は、細胞レベルでは明らかなsiRNAによる放射線増感とともに、其の原因がDNA二重鎖切断修復、とりわけ相同組換修復の阻害によるものであること、移植腫瘍レベルでも、放射線(x線)単独処理に比べ、siRNAを一度前投与したがん細胞の成長は放射線(x線)と併用でかなり抑制されることが示された。さらに重粒子線(炭素線)とBRCA2 siRNAの併用療法でも、かなりの増感作用があることが細胞レベルで示され、重粒子線と相同組み換え修復阻害剤との併用は有効であるという、新しい知見を得た。 この補助金の恩恵で上記のほかにも、多くの有用な研究を遂行することができ、これまでに15報を超える査読の有りの原著論文を発表することができ、非常に役に立った。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Role of the major, small,acid-soluble spore proteins and spore-specific and universal DNA repair mechanisms in resistance of Bacillus subtilis spores to ionizing radiation from X rays and high energy charged-particle bombardment2008
Author(s)
Ralf Moeller, Peter Setlow, Gerda Homeck, Thomas Berger, Gunther Reitz, Petra Rettberg, Aidan J.Doherty, Rynichi Okayasu, Wayne L Nicholson
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Journal Title
Journal of Bacteriology 190
Pages: 1134-1140
Peer Reviewed
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