2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16209038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高山 忠利 日本大学, 医学部, 教授 (30280944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幕内 雅敏 東京大学, 医学部付属病院, 教授 (60114641)
井上 和人 日本大学, 医学部, 助教授 (00372996)
渡辺 善広 日本大学, 医学部, 講師 (20240533)
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Keywords | 肝再生 / 骨髄幹細胞 / 分化誘導 / ケモカイン / Gene Chip |
Research Abstract |
我々は肝切除の刺激により骨髄のある分画の細胞が肝細胞などの内胚葉系の細胞にmRNAレベルではあるが分化が開始する事を発見した。この効果はAAF(肝再生を抑制する薬剤)によって肝細胞の正常な再生が抑制された状態で増強された。 次に骨髄中AFPのmRNAに着目し、これが、高発現する分画は骨髄中のどの分画に存在するかをFACSにより細胞を表面マーカー別に分離し検討した。その結果Lin-、CD34+、CD45+、CD49f+、c-kit+、Sca-1+の分画に存在することが示唆された。この分画は血液造血幹細胞の分画と同様であり、骨髄造血幹細胞中の可塑性のある分画が特殊な状況に置かれた時、組織の修復に関与する細胞へと分化誘導が起こるのではないかということが示唆された。 AAF/PHx(70%肝切除)群ではPHx群に比べて有意に、AFPやHNFなどの遺伝子群が骨髄細胞に誘導されるのは、肝臓で産生される何らかの液性因子が関与しているものと推定されるが、どのような因子が関与しているかを明らかにするために、AAF/PHx群とPHx群の肝臓における遺伝子発現を現在マイクロアレイを用いて網羅的に解析している。 その結果現在、TNFやIL-6で誘導されるCXCケモカインや炎症性蛋白、CXCケモカインによって遊走してきた免疫系の細胞に特異的に発現する遺伝子群がAAF/PHxの肝臓で発現が誘導されることが判明している。 TNFやIL6は肝の再生のトリガーとして非常に重要な働きをすることが知られているが、AAF投与により肝の再生が抑制された状態では、これらの遺伝子群の発現が強く誘導されていた。 抑制された肝再生を代償するために、このような炎症性ケモカインやサイトカインの発現が高まり、肝内においてはOval cellを活性化し、骨髄においては内胚葉系への分化を誘導しているのではないかと考えている。
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Research Products
(50 results)