2004 Fiscal Year Annual Research Report
胆管細胞癌の網羅的遺伝子解析とそれに基づく分子標的制癌法の開発
Project/Area Number |
16209039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
二村 雄次 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80126888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜口 道成 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90135351)
梛野 正人 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (20237564)
小田 高司 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (30311715)
新井 利幸 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (80335041)
江畑 智希 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (60362258)
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Keywords | Nek2 / 分子標的治療 / siRNA |
Research Abstract |
1、臨床病理学的研究 名古屋大学関連施設にて手術施行された30症例より胆管癌組織を収集し、病理組織解析、核酸抽出、蛋白質分析用にわけ、保存した。 2、分子生物学的研究 (1)収集した臨床検体でのcDNA array法による癌特異的発現遺伝子の解析を開始した。 (2)先行実験でおこなった5症例およびヒト胆管癌由来培養細胞4腫HuCCT1、TFKl、HuH28、CCKS1でのcDNA array法の結果をもとに癌組織で特異的に発現している遺伝子としてNek2(NIMA related kinase2)を同定した。 Nek2のヒト胆管癌由来培養細胞への導入によるNek2過剰発現株を作成した。 Nek2過剰発根株の検討にてNek2が瘍細胞の増殖に関係していることを明らかにした。 (3)Nek2を標的にしたNek2 siRNAを開発した。ヒト胆管癌由来培養細胞においてNek2 siRNAの投与により、癌細胞の増殖抑制に成功した。 3、担癌モデル動物を用いた解析 (1)ヒト胆管癌由来培養細胞によりヌードマウスに皮下発癌を作成した。皮下発癌モデルにおいてNek2 siRNA投与による腫瘍の縮小に成功した。 (2)ヒト胆管癌由来培養細胞のヌードマウス腹腔内接種により、腹膜播種モデルの作成に成功した。 腹膜播種モデルにおいてNek2 siRNAの腹腔内投与による生存期間の延長に成功した。 現在Nek2 siRNAの作用機序の解明および非臨床試験をすすめている。
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