2005 Fiscal Year Annual Research Report
ナノデバイスを利用したNK4によるテーラーメイド膵癌遺伝子治療
Project/Area Number |
16209040
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田中 雅夫 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30163570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水元 一博 九州大学, 大学病院, 講師 (90253418)
永井 英司 九州大学, 大学病院, 助手 (30264021)
中村 敏一 大阪大学, 医学研究院, 教授 (00049397)
松本 邦夫 大阪大学, 医学研究院, 教授 (90201780)
松田 武久 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60142189)
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Keywords | 膵癌 / 遺伝子治療 / NK4 |
Research Abstract |
HGFアンタゴニストとして独自に開発したNK4を用いて、難治癌である膵癌の遺伝子治療を確立するために前臨床試験を実施している。 (1)GMP基準のアデノNK4を協力企業と共に作成し、動物を用いて安全性を確認した。 (2)抗癌剤(gemcitabine)とアデノNK4併用療法の治療効果をin vitroとin vivoで評価し、臨床実施へ向けてより治療効果の高い投与方法を確立した(論文掲載済み)。 (3)膵癌肝転移制御としてアデノNK4の門脈内投与が有効であることを示し、難治性の膵癌肝転移腫瘍への治療法を示した(論文掲載済み)。 (4)膵癌局所再発を制御するdrug delivery systemとして、口腔粘膜上皮細胞、徐放シートによるアデノNK4並びに抗癌剤の局所治療を可能にした(論文掲載済み)。 (5)抗癌剤をfibrin glue併用による膵癌局所治療効果を評価した(論文掲載済み)。その成果に基づき、臨床試験を申請中である。 (6)膵癌患者より採取した膵液分析を行い、早期診断のマーカー開発に向けて遺伝子解析を実施した。さらにこれらを踏まえリアルタイムで迅速に判別できる機器開発を進めた(一部論文掲載済み)。 (7)NK4による正確な投与と治療効果を判定できるナノデバイスの開発を進めている。 以上の研究を踏まえ、最も有効と判断されるアデノNK4局所投与実施に向けて治療計画を作成し、現在学内倫理委員会に臨床研究申請の準備を進めている。
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Research Products
(3 results)