2004 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌化学療法における抗癌剤感受性試験の有用性を検証する多施設共同比較臨床試験
Project/Area Number |
16209041
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
谷川 允彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00111956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝内 比呂也 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40278528)
久保田 哲朗 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00118944)
中尾 昭公 名古屋大学, 医学部, 教授 (70167542)
平川 弘聖 大阪市立大学, 医学部, 教授 (40188652)
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
|
Keywords | 抗癌剤感受性試験 / 胃癌 / 補助化学療法 / 高度先進医療 / 制癌剤適応研究会 / 日本がん臨床試験推進機構 |
Research Abstract |
胃癌や大腸癌など消化器癌の術後補助化学療法に関して、手術時の摘出組織を用いた抗癌剤感受性試験によって選択された抗癌剤を投与することで予後が改善するという報告が相次いでいる。抗癌剤投与以前にその効果が予見できれば、無差別に化学療法を施行するのではなく感受性を示す症例にのみ投与することが可能となり、更なる予後の改善が得られる可能性が高い。逆に抗癌剤を無差別に投与した場合、多くの症例に対して無効で副作用をきたす薬剤を投与することになるが、感受性症例を絞り込むことにより、このような無駄な薬剤投与も回避できるというメリットがある。これらの結果を受けて、全国9施設の抗癌剤感受性試験による化学療法が高度先進医療として厚生労働省より許可されている。しかしながら、胃癌の補助化学療法の臨床的意義を証明した単一の臨床試験は未だ無く、感受性試験による抗癌剤選択の有用性を充分量の症例数で検証した臨床試験も未だ存在しない。そこで、本研究において抗癌剤感受性試験の経験のある諸施設を含んだ多施設共同の臨床試験を企画した。過去一年間にわたって共同研究者、制癌剤適応研究会参加の施設代表者ならびに日本がん臨床試験推進機構(JACCRO)と熱心な討議を繰り返すことにより、対象患者登録方法ならびに関連機器の購入、抗癌剤(TS-1)投与方法およびその変更基準を含むプロトコールの作成と承認などの過程を踏んで、平成17年5月より初期の目的である抗癌剤感受性試験の臨床的有用性の検証のための多施設共同研究が実現する状況にまで至っている。
|
Research Products
(7 results)