2004 Fiscal Year Annual Research Report
口腔正常組織、前癌部、癌部の総合的タンパクプロファイリングと癌関連タンパクの同定
Project/Area Number |
16209059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
丹沢 秀樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50236775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50345013)
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30302558)
安孫子 宜光 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
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Keywords | 口腔癌 / タンパク発現プロファイリング / 2D-DIGE / MALDI-TOF / MS / petide mass fingerprinting |
Research Abstract |
口腔領域の前癌病変、癌組織、正常組織を用について網羅的な遺伝子発現とタンパク発現のプロファイリングによるマッピングを行い、さらに、癌関連遺伝子を検索することを目的とした。 本年はまず、正常口腔扁平上皮角化細胞(HNOKs)と口腔癌由来細胞株(HSC-2、HSC-2、Ca9-22)間でのタンパク発現プロファイルの比較を行った。細胞株それぞれのtotal proteinを抽出し、蛍光色素であるCy2、Cy3、Cy5をそれぞれラベルし、2 dimensional difference in-gel electrophoresis (2D-DIGE)を行った。ゲル上に展開されたスポットを解析し、有意な発現差の認められたタンパクスポットをゲルから切り出し、質量分析装置(MALDI-TOF/MS)とpeptide mass fingerprinting (PMF)を用いてタンパクを同定した。これらの同定されたタンパクの確認のために、Affymetrix社製GeneChipで遺伝子発現パターンを調べ、さらに、プライマーを作製してreal time PCRで発現量を解析して、RNAレベルとタンパクレベルの発現状態の比較を行った。さらに、抗体のあるタンパクはWestern Blottingと免疫組織染色を行った。これらの確認作業の結果、正常口腔扁平上皮と比較して3種類の口腔癌細胞株に共通してタンパク発現がup-regulateしたタンパクは9種、down-regulateしたタンパクは13種であった。これらのタンパクには癌関連タンパクであるannexin A1,heat shock protein 27,lamin A/C, interleukin 1 receptor antagonist, serine proteinase inhibitor clade B5,stathmin 1,superoxide dismutase 2などを含んでいた。
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