2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病の分子標的治療開発へのゲノミクス・プロテオミクス統合研究
Project/Area Number |
16209063
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
安孫子 宜光 Nihon University, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 英見 広島大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (40161765)
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
中山 浩次 長崎大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (80150473)
天野 敦夫 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (50193024)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50226768)
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Keywords | 歯周病 / 治療開発 / ゲノミクス / プロテオミク / トランスクリプトミクス / GeneChip / 標的分子 |
Research Abstract |
パラサイト研究 ゲノミクス研究:歯周病関連細菌P. gingivalisは、FimAのgenotype,I型33277株(中山)、II型TDC60株(安孫子)の全ゲノム塩基配列解読を行い、新たな病原因子検索ベース公開予定である。新規のP. gingivalisのジンジパイン分泌・輸送系システム(VIII型分泌機構)タンパク質分子を見いだした(中山)。一方で、T-RFLP法を用いた口腔内細菌叢解析システムを構築した(中野)。 ホスサイト研究 トランスクリプトミクス研究:歯周病発症機序解明/治療をめざしたGeneChip解析を進めた。根尖性歯周炎治療モデルでの炎症治癒過程、機械的刺激を加えた歯根膜線維芽細胞、高血糖状態培養ヒト歯肉線維芽細胞の網羅的遺伝子解析(高柴)、歯周組織局所因子の骨髄由来間葉系幹細胞の分化に及ぼす影響(栗原)について解析した。幹細胞移植による歯周組織再生医療の確立を目指し、ヒト脂肪組織由来細胞の骨への分化能についてGeneChip解析を行い、脂肪組織由来未分化間葉系幹細胞の移植による歯周組織再生療法の開発を行った(村上)。さらに、組織再生を目指し、Odd-skipped遺伝子に関する研究(天野)を開始した。FGF2とフォルスコリンの同時刺激におけるBSP転写を検討した(小方)。P. gingivalis LPSが、マクロファージのIRAK-M発現を特異的に増強し、下流シグナル伝達を抑制することにより宿主細胞の低応答性に関与する可能性を示した(山崎)。 プロテオミクス研究:GeneChip, ProteinChipを用い、マラッセ上皮遺残由来細胞と歯肉上皮細胞の遺伝子発現およびサイトカイン/成長因子分泌のプロファイリングをおこなった(大島)。P. gingivalisのプロテオームデーターベースの構築を行った(安孫子、中野)。
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Research Products
(28 results)