2005 Fiscal Year Annual Research Report
病院看護の予防機能発揮による効果的・効率的医療の提供に関する研究
Project/Area Number |
16209064
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
数間 恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅田 勝也 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20143422)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60123204)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50143920)
河 正子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60291316)
田高 悦子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30333727)
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Keywords | 2型糖尿病 / 糖尿病発症リスク認知 / 糖尿病発症予防 / 褥瘡予防 / 看護の質指標 / 退院支援 / 高齢患者 / 緩和ケアチーム |
Research Abstract |
病院外来については、2型糖尿病発症予防プログラム作成の基礎資料として、患者と血縁者(子)の糖尿病に関する知識・脆弱性(リスク)の認知、不安、予防教育に関するニーズ等に関して自記式質問紙調査を行った。患者229名とその子208名に協力依頼し、患者226(99%)票と子164(79%)票の有効回答を得て解析中である。CAPD患者に対する個別継続看護相談とその評価に着手した。 病棟看護については、9病院20病棟で3か月間の有害事象発生状況調査を、20病院で患者の経験に基づく看護ケア評価調査を行い、結果を分析中である。また、病院の安全文化について質問紙調査を実施し、4病院1099名の看護師から回答を得た。インシデントからの組織学習には、職務ストレス、病院の安全管理状況とともに、職務エンパワメントが有意な影響を及ぼしていた。褥瘡予防では病棟看護の質指標開発を目的に、WOC看護師19名にフォーカスグループインタビューを行なった。その結果、看護師・管理者の褥瘡予防知識、褥瘡対策チームの設置等の「ケア構造因子」、リスクアセスメント、体圧分散寝具管理、ハイリスク患者教育等の「ケア過程因子」が抽出された。 退院支援に関しては、わが国の代表的な院内緩和ケアチームの参加観察から、院内緩和ケアチームによる療養場所の選択・移行に関する支援は、「療養場所を検討する前の時期」「療養場所を移行することが決定し、調整に入っている時期」「療養場所を移行した後の時期」に分けられた。3時期を通し、院内緩和ケアチームは継続的な退院支援を行っていた。地方の1一般病院から9〜12月に退院した患者全員を対象に、退院支援の実施・退院後の状況などの把握、「訪問看護必要性チェックシート」「退院支援対象者スクリーニング票」の妥当性検証を目的に調査を行った。
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Research Products
(3 results)