2006 Fiscal Year Annual Research Report
病院看護の予防機能発揮による効果的・効率的医療の提供に関する研究
Project/Area Number |
16209064
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
数間 恵子 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10114258)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅田 勝也 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20143422)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60123204)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50143920)
門脇 孝 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30185889)
田高 悦子 東京大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30333727)
|
Keywords | 2型糖尿病 / 糖尿病発症リスク認知 / 糖尿病発症予防 / 褥瘡予防 / 看護の質指標 / 退院支援 / 高齢患者 / 緩和ケアチーム |
Research Abstract |
病院外来での看護に関しては、前年度までの研究結果をもとに「2型糖尿病発症予防プログラム」を開発し、当初30例の家族員を対象に家族歴の有無による介入効果の差異の検討を開始し、中間評価まで終了した。CAPD患者とその家族を対象に、1年間の個別・計画的支援を行い、患者に表れる疾患指標・知識・行動・QOLなどの変化について、一部の患者に評価を終了した。心不全患者を対象に、欧州で開発され、海外で広く使用されている心不全患者に特化したセルフケア行動評価尺度の日本版を原著者との密な連携のもとに作成して妥当性・信頼性を検証した。併せてそれを用いて116名の心不全患者のセルフケア行動を評価し、その関連要因を明らかにした。 病棟看護に関しては、156病棟4395名の患者の経験に基づくサービスの質評価調査と11施設27病棟の有害事象発生状況調査結果により、病棟看護の質の評価指標について検討した。輸液ポンプ操作時の眼球運動を測定し、心理的負荷による確認行動の変化について示唆を得た。褥瘡予防では、平成16・17年度研究をもとに指標開発を目的として、「車椅子用クッションの選択」「姿勢保持・体圧分散ケアの計画」「座位における体圧値を記録」「転棟、転科時に褥瘡ケアのサマリーを作成している」の4要因について有意な関連を見いだした。 退院支援については、地域病院の170名の入院患者に対し、「退院支援対象者スクリーニング票」と「訪問看護必要性チェックシート」を使用した結果、両者の妥当性はおおむね検証され、一部の患者に支援漏れや訪問看護の必要性があるにも関わらず、導入されていないケースが認められた。院内緩和ケアチームによる療養場所の選択・移行に関する支援の内容を明らかにするために参加観察を141日間行い、院内緩和ケアチームは、療養場所を検討する前から実際の移行後まで、継続的な退院支援を行っていることを明らかにした。
|
Research Products
(13 results)