2004 Fiscal Year Annual Research Report
現代イスラームにおける「平和と暴力」に関する比較宗教学的研究
Project/Area Number |
16251002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
塩尻 和子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (40312780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 武史 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00294611)
津城 寛文 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (30212054)
板垣 雄三 東京大学, 名誉教授
中田 考 同志社大学, 神学部, 教授 (40274146)
山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (50272480)
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Keywords | イスラーム / 教義 / 平和 / 戦争 / ジハード / 聖戦 / 多元主義 / 宗教間対話 |
Research Abstract |
今年度はそれぞれの研究者の都合によって海外調査が十分に行なわれなかったが、研究成果としてはそれぞれの立場から宗教と平和に関する有意義なものが見られる。池田は国際セミナー(2004年11月於中近東文化センター)に参加、中東文化における住まいの研究に参加した。津城は体調の問題で海外には出なかったが、生命倫理に関する論文を発表した。木村は学振プログラム「千年持続学」の代表としてプロジェクトを取りまとめ、飯塚は16回を越える研究発表・講演をこなし、イスラームと現代政治の関係の分析を行なった。板垣は多くの著作を発表するとともに、ドバイやテヘランで開催された国際シンポジウムに参加して司会や研究発表をおこなった。竹下もスーフィズムと仏教のかかわりについて論文を発表し、山岸も現代イランの女性問題を取り上げた研究を行ない、国連大学における「人間の安全保障学国際シンポジウム」の司会を務めた。中田は同志社大学一神教学際センターにおいて宗教間対話の国際セミナーを4回も開催し司会を行うなど、意欲的な活動を行なった。代表者の塩尻は夏季に1ヶ月半の海外調査を行い、さらに国際シンポジウム参加などもこなした。塩尻を含め7名の研究者は3月23日から30日まで東京で開催される「国際宗教学会」(IAHR)に参加し、研究発表を行ったり、パネルの司会などを行なったりする予定である。 今年度、海外調査を実施した者は、4名にとどまったが、国内に残った者も、それぞれに国際セミナーや国際対話シンポジウムに参加し、有意義な成果を挙げた。来年度は海外調査をさらに進め、より一層「平和と暴力」にかかわる成果を挙げたいと思う。
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Research Products
(43 results)