2005 Fiscal Year Annual Research Report
現代イスラームにおける「平和と暴力」に関する比較宗教学的研究
Project/Area Number |
16251002
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
塩尻 和子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40312780)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 武史 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00294611)
津城 寛文 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (30212054)
板垣 雄三 東京大学, 名誉教授 (10014458)
中田 考 同志社大学, 神学部, 教授 (40274146)
山岸 智子 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (50272480)
|
Keywords | イスラーム / 教義 / 平和 / 戦争 / ジハード / 聖戦 / 多元主義 / 宗教間対話 |
Research Abstract |
研究代表者の塩尻はリビアとカイロを調査し、カイロは7月と12月の2回、訪問したが、とくに12月には「千年持続学」関連の対話セミナーに参加して英語でイスラームの平和と暴力に関する研究発表を行い、また、エジプト国立アインシャムス大学言語学部日本語学科の学生に日本語で「日本人のイスラーム観」を講演した。急速に変化するリビア情勢調査の成果は平成18年6月に明石書店から『リビアを知るための70章』として出版される予定であり、既に原稿は提出した。 分担者の木村は12月にはカイロで対話セミナーを主催し、2月にはタイを訪れ仏教を中心にした宗教の共生に関する調査をおこなった。板垣は9月から10月にかけてイラン、アゼルバイジャン、トルコを訪問し、現地の独特のモスクや聖者廟をはじめ、ユダヤのシナゴーグ、キリスト教の教会や施設を調査するとともに、各国の研究者と交流し民族意識や政治的かつ宗教的動向を調査した。竹下は10月にトルコを訪問し、イスタンブールを中心にトルコのスーフィー教団の調査をおこない、マルマラ大神学部を訪問して、スーフィズムやイスラーム哲学に文献資料を収集した。 分担者の山岸と飯塚は8月から9月にかけてフランス、レバノンを訪問した。フランスでは中東・北アフリカに関する現代イスラーム運動の「平和と暴力」に関するフランス語の資料を収集した。またレバノンではシーア派「ヒズボッラー」と「アマル」という武装集団に関する聞き取り調査をおこない、大きな成果を得た。中田も東南アジアを中心にして調査をおこない、特にジハード論に関するムスリムの意識調査をおこなった。 また体調や用務の関係で海外調査に出られなかった荒木、池田、津城、佐久間もそれぞれに「宗教の共生」「宗教の平和」に関する大きな業績を残している。
|
Research Products
(37 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] ユダヤ大事典2006
Author(s)
池田 裕(共著)
Total Pages
100-137
Publisher
荒地出版社
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-