2004 Fiscal Year Annual Research Report
イスラエル国ガリラヤ湖周辺地域の宗教文化に関する総合研究
Project/Area Number |
16251003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
月本 昭男 立教大学, 文学部, 教授 (10147928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名取 四郎 立教大学, 文学部, 教授 (00113259)
佐藤 研 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (00187238)
置田 雅昭 天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
杉本 智俊 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (80338243)
桑原 久男 天理大学, 文学部, 助教授 (00234633)
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Keywords | イスラエル / ガリラヤ / エン・ゲヴ / 聖書 / 鉄器時代 / キリスト / テル・ゼロール / デカポリス |
Research Abstract |
(1)イスラエル国エン・ゲヴ遺跡における発掘調査 2004年7月30日〜8月29日,ガリラヤ湖東岸エン・ゲヴ遺跡において発掘調査と遺跡保存作業を行った。発掘調査はこれまで継続してきたケースメット市壁北端のタワーと下層の列柱式建物の構造調査を中心に行った。発掘調査は今年度の第8次調査で終結するため、イスラエル考古局の指導の下で遺構の保存作業を行い、発掘に協力いただいたキブツ・エン・ゲヴの観光資源として利用できるように、リーフレットや説明板などの作成を進めている。 2005年3月23日〜31日,夏期調査で行うことが出来なかった遺物の実測および撮影を行った。 (2)イスラエル考古学研究会の創設および開催 2005年3月4日,イスラエル考古学研究会を創設し、第1回の研究会を立教大学において開催した。研究協力者の宮崎修二(立教大学講師)から鉄器時代の編年に関するイスラエルの研究動向報告、巽善信(天理大学附属天理参考館学芸員)から日本隊が発掘したテル・ゼロールの出土遺物の整理状況に関する報告があり、イスラエルの最新の研究とイスラエルにおける日本隊の発掘史を確認した。 (3)チュニジア共和国およびイタリア共和国におけるキリスト教遺跡踏査 2004年8月27日〜9月12日,研究分担者名取四郎が,イスラエル国ガリラヤ湖周辺の古代ヘレニズム・ローマ都市との比較研究を目的として,チュニジア共和国およびイタリア共和国の古代都市踏査を実施した。地中海古代都市の地誌上の諸問題、ならびに古代都市における教会堂の配置の問題を実地調査し,後期古代,初期中世,中世ビザンティン時代の都市史の写真資料および文献資料を収集した。 (4)ギリシア共和国におけるキリスト教遺跡踏査 2004年11月1日〜8日,研究分担者佐藤研が,イスラエル国ガリラヤ湖周辺で成立したキリスト教の西方への伝播をパウロの伝道を中心に検討することを目的として,ギリシア共和国の古代都市踏査を実施した。パウロが伝道したギリシア都市の地誌上の諸問題および教会遺構の残存状況を実地調査し,各都市の写真資料および文献資料を収集した。 (5)デカポリス研究会の開催 2004年12月11日,2002年度のヨルダン調査から発足したデカポリス研究会を立教大学において開催した。江添誠(慶應義塾大学大学院博士課程)からデカポリス都市の成立に関する研究動向報告、高井啓介(日本学術振興会特別研究員)から上記のギリシア調査に関する報告があり、イスラエル周辺地域の都市文化を検討した。
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Research Products
(4 results)