2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16251004
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宮本 一夫 Kyushu University, 人文科学研究院, 教授 (60174207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中橋 孝博 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (20108723)
田中 良之 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (50128047)
辻田 淳一郎 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 講師 (50372751)
田崎 博之 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30155064)
宇田津 徹朗 宮崎大学, 農学部, 教授 (00253807)
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Keywords | 両城鎮遺跡 / 四平山積石塚 / 北荘遺跡 / 磨製石器 / 龍山文化 / 水稲農耕 / 使用痕分析 / アメリカ考古学会 |
Research Abstract |
1.山東省日照両城鎮遺跡において、昨年のボーリングの結果から水田遺構の検出ができる可能性が高まったため、試掘調査を実施した。この結果、水田遺構は検出できなかったが、良好な龍山文化期の遺物包含層を検出できたとともに、フローテーションによって龍山文化期のイネやコムギを発見することができた。龍山文化期は第14層から第9層まで続き、龍山文化前期後半から中期前半までの土器細分が可能となり、その遺物整理を山東大学にて行った。 2 龍山文化期の農耕石器や木材加工石器の悉皆的実測調査に続き、それ以前に遡る北荘遺跡の石器の実測調査や顕微鏡による使用痕分析を行った。これにより農耕開始期の石器の比較研究が可能となった。 3 九州大学においてこれまでの研究成果の発表会を二日間に亘って行った。これは考古学と形質人類学、自然人類学に関する研究発表である。九州大学、山東大学以外にも、ロンドン大学、北京大学、東京大学、京都大学、金沢大学、熊本大学、福岡大学などの研究者、学生の多数の参加があり、盛況なワークショップを開催することができた。 4 アメリが考古学会第72回大会(オーランド)、第73回大会(バンクーバー)にて、それぞれ本科研費の研究成果を口頭発表し、国際的な評価を得た。 5.本科研費の成果を研究報告書としてまとめた。また、成果の一部を『遼東半島四平山積石塚の研究』と題して柳原出版(京都)から刊行した。
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Research Products
(5 results)