2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける旧石器編年・古環境変遷に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16251005
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
松藤 和人 Doshisha University, 文学部, 教授 (90288598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 敏郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (60033510)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
長岡 信治 長崎大学, 教育学部, 准教授 (80244028)
渡辺 満久 東洋大学, 社会学部, 教授 (30222409)
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Keywords | レスー古土壌編年 / 古地磁気年代 / ブリューネス / マツヤマ境界 / 和尚〓旧石器遺跡 / 旧石器編年 / 古環境変遷 / 火山灰編年学 / 萬水里旧石器遺跡 |
Research Abstract |
本年度は、本研究課題の最終年度にあたり、4年間にわたる海外調査の研究成果を研究者・一般市民へ周知するための公開国際セミナー"東アジアにおける古環境変遷と旧石器編年"(11月24・25日、於同志社大学)を開催し、分担研究者・海外共同研究者等による個別研究発表、パネル・ディスカッション、会場からの質疑に対する応答をおこなった。海外共同研究者11名を招聰するとともに、日本をはじめ中国、韓国、カナダ、オーストラリアを含め当該分野の専門研究者・一般市民100余名の参加を得て、成功裡に終えることができた。本セミナーに際して、予稿集(139ページ)を用意し、研究成果発表の理解をたすける手段を講じた。 それにさきだち、松藤(研究代表者)は、韓国・中国における国際共同研究の成果と意義について産経新聞11月19日付朝刊に特別寄稿し、国民への成果の普及に努めた。 9月、分担研究者(成瀬・林田・渡辺・横尾)は、中国江蘇省金壇市和尚敬旧石器遺跡での補足調査(レスー古土壌の地形面層序学的調査、古地磁気年代測定のための試料採取)を実施し、Bruhnes/Matuyama境界(78万年前)の層準を把握するとともに、長江下流域における中期更新世初頭以降のレス・古土壌層序編年の確立に向け貴重なデータを収集した。その結果、本地域における酸素同位体編年(MIS)ステージにもとついた旧石器編年構築に向け、精度の高い時間尺度を与える途が拓けることになった。 現在、4年間にわたる研究成果を総括する最終成果報告書の編集を鋭意進めているところである。
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Research Products
(4 results)