2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16252001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 文和 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70113644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺西 俊一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30134878)
畑 明郎 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (20275233)
外川 健一 九州大学, 石炭資料センター, 助教授 (90264118)
小島 道一 日本貿易振興機構, アジア経済研究所, 研究員
除本 理史 東京経済大学, 経済学部, 助教授 (60317906)
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Keywords | アジア経済 / リサイクル / バーゼル条約 / 廃家電 / e-waste |
Research Abstract |
アジア各国の廃棄物の発生と処理・リサイクルの実態を,物質循環と制度・参画者分析という統一した手法を用いて分析を行なっている。今年度は,韓国・台湾・タイ・マレーシア・中国について現地調査を行った。またアジアの国境を超える廃棄物の移動の実態についても調査を行っている。その調査の一部は研究報告として発表し始めている。 とくに中国の経済活況にともなって日本や韓国などから廃プラスチック,鉄くずなどが中国に大量に輸入され,質の悪いものについて中国当局の規制が厳しくなりつつあるが,日本はじめ各国のリサイクル制度が大きな影響を受けている。 日本国内についても、水俣の21分別など「循環型社会」の先進地域を分析し、またタイなどアジア諸国のリサイクル事情を現地調査し、問題点を抽出している過程である。 この間、各種の国際的な会議(UNEPなど)、交流会に参加し、北京清華大学科学技術部バーゼル条約センターと交流し、2月には北大において「循環型社会を創る」という国際シンポジウムを開催し、約100人の出席をえた。内容は、グローバルな視点と環境ガバナンスの視点から「循環型社会」を分析し、今後の方向性をしめした。成果はブックレットとしてまとめる予定である。 また電機製品の廃棄物の管理については,e-waste問題として世界的に認識され,この問題についての国際会議にも参加して報告し,情報交流も行なっている。研究成果は「アジアのリサイクル」「リサイクルは国境を越える」(仮題)として取りまとめる予定である。
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Research Products
(7 results)