2004 Fiscal Year Annual Research Report
日仏共同ポリネシア海底観測・調査による上昇プルームの実態解明
Project/Area Number |
16253002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
深尾 良夫 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, センター長 (10022708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末次 大輔 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, グループリーダー (20359178)
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 助教授 (60211950)
羽生 毅 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (50359197)
仲 二郎 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (10344300)
杉岡 裕子 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (00359184)
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Keywords | ホットスポット / スーパープルーム / 広帯域海底地震計 / 火山岩 / ドレッジ / 海底ノイズ |
Research Abstract |
1.長期広帯域地震計の回収と再設置作業:広帯域海底地震計1台を購入した。平成15年1月に仏領ポリネシアに設置した8台の地震計を平成16年8-9月(40日間)及び同年11月(15日間)の調査航海によって回収した。うち5台について自己浮上回収のための錘切り離し装置が不具合を起こし、当初予定していた8-9月航海での全台回収はできなかったが、11月航海で潜水艇によって全台回収した。また、8-9月の航海では新たに2点の設置をおこなった(平成17年度回収予定)。回収した8台中1台の地震計ではセンサー制御部の不具合によってデータが取得できなかったが、残る7台では良好なデータが記録されていた。 2.地震波解析:回収した地震計の1年分のデータから、観測期間内に発生したM5.5以上の地震のイベントデータを作成した。また、1年間のデータの地震時以外の波形データから海底での地動ノイズの特性を調査した。上下動成分ノイズは、世界の陸上観測点の記録から求められる平均的な地動ノイズと遜色ない低レベルであることがわかった。水平成分ノイズは特に周期数十秒以上で陸上と比較して大きい。他の海域でのノイズと比較して、周期1-10秒の脈動域のノイズが低い。 3.ドレッジによる岩石試料採取:ドレッジ用の消耗品を購入した。クック-オーストラル諸島のライババエ島、ラパ島、ツブアイ島周辺で計3回のドレッジ調査をおこない、火山岩採取を試みた。パリ第6大学のAlain Bonneville教授からこの海域の詳細な海底地形データを入手し、ドレッジ地点選定に用いた。残念ながら、採取できたのは堆積岩のみで目的とした火山岩を得ることはできなかった。
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Research Products
(19 results)