2006 Fiscal Year Annual Research Report
超高速有線無線網におけるシームレスな人とネットワークの共生コンピューティング環境
Project/Area Number |
16300011
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
白鳥 則郎 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60111316)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 哲男 東北大学, 情報シナジーセンター, 教授 (20282006)
菅原 研次 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (00137853)
菅沼 拓夫 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (70292290)
藤田 茂 千葉工業大学, 情報科学部, 助教授 (40296322)
北形 元 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (20344731)
|
Keywords | 共生コンピューティング / ポスト・ユビキタス / プラットフォーム / ミドルウェア / 見守り支援 / マルチメディア通信 / エージェント |
Research Abstract |
有線・無線が混在する現在のネットワーク環境では、通信速度差、伝送路の特性の違い、固定端末と移動端末の性能差、移動・非移動の差など、有線網と無線網の間に大きなギャップが存在し、それによって生ずる利便性と信頼1生の大きな低下が問題となっている。 本研究では,ポスト・ユビキタス環境を目指し,有線・無線間のギャップを埋める仕組みを考案し,超高速有線・無線ネットワークの双方の利用者がネットワークと共生し,誰でも誰とでも,有線・無線を意識することなく手軽に安心してサービスを享受できる「超高速有線・無線網におけるシームレス共生コンピューティング環境」を研究・開発する. 平成18年度は,平成17年度の研究成果をベースとして,シームレスネットワーキング及び共生コンピューティングの実現技術の確立を目標とし,次のサブテーマに関して研究を行った. (1)超高速広域ネットワーク運用・管理技術の研究 (2)新世代ネットワークミドルウェアの開発 (3)超高速有線・無線網におけるシームレスTCP/IPネットワーク技術の研究 (4)人とネットワークの共生コンピューティング基盤の開発と評価 平成17年度に開発した共生コンピューティング基盤を用いて,「子供見守り支援システム」を開発した.開発した地域情報基盤システムを利用し,GPSから得られる子供の位置情報に基づいて子供の状況を正確にかつ効果的に親に伝えるシステムを構成し,実験からその有効性を確認した. さらに,共生コンピューティング基盤を用いた応用例として,「高齢者見守り支援システム」を開発し,評価実験を行った.実験結果から本システムは見守る側・見守られる側双方の立場を考慮した見守り要求やプライバシ要求を満たすサービスが提供可能であることが確認され,本システムの有効性を検証した.
|
Research Products
(6 results)