Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 健一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (60252722)
小林 亜樹 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助手 (30323801)
酒井 善則 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (70196054)
飯田 勝吉 東京工業大学, 学術国際情報センター, 講師 (00332768)
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Research Abstract |
本研究では,昨年度確立した,DiffServの機構を利用して,Best Effort型アプリケーションをそのトラヒックの特性に応じていくつかのクラスに分類し,ストリーム型トラヒックは,各クラスのトラヒック状況,トラヒックの特性,トラヒックに与える影響などを考慮してもっとも有利と予想されるクラスに共存収容することにより,既存のWWWやftpなどのBest Effort型アプリケーションに悪影響を及ぼさずに希望帯域をストリームに提供する,DiffServによる新しいトラヒック制御アルゴリズムを実装した実験ネットワークを構築する際に,網の入口ノードに独立して到着するストリームフローに対して適切に受付制御を行う方式を確立し,導入する必要があることから,同目的に適した,新しい受付制御方式,Tentative Accommodating and Congestion Confirming Strategy (TACCS)を提案した.TACCSでは,新規フロー到着時,ネットワークの資源情報を収集せずにそれらを一時収容,輻輳の有無を確認した後に正式収容することで,資源管理を必要としない受付制御を実現する.一時収容の際,一時収容トラヒックには,正式に収容されたフローよりも高い廃棄優先度を設定することで,正式収容フローの品質が劣化する問題を回避する.2種類の待ち行列システム,M[X]/M/c/cとM/G/1/Kを組み合わせてTACCSをモデル化し,理論解析した結果から,TACCSを用いることで,従来のようにドメインの集中管理を行う必要なく受付制御を実現できることを示した.
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