2006 Fiscal Year Annual Research Report
DiffServ機構を用いたストリーム型通信のQoS割当て制御に関する研究
Project/Area Number |
16300014
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岡 克式 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (90262279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 健一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (60252722)
小林 亜紀 東京工業大学, メディア教育開発センター・研究開発部, 助教授 (30323801)
酒井 善則 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (70196054)
飯田 勝吉 東京工業大学, 学術交際情報センター, 講師 (00332768)
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Keywords | QoS / マルティメディアストリーム / Diffserv / インターネット / ルータ / 受付制御 / 待ち行列解析 / 廃棄優先度 |
Research Abstract |
本研究ではこれまでに,既存のWWWやftpなどのBest Effort型トラヒックを複数のクラスに分類し,ストリーム型トラヒックを有利と予想されるクラスに共存収容させる方式Dynamic Class Assignment Method(DCA),ストリーム型通信に対する受付制御方式Tentative Accommodating and Congestion Confirming Strategy(TACCS)の2方式を提案し,それらの有効性を確認してきた.今年度は,上記2方式を統合することで,インターネットのような大規模ネットワークに適用できるだけの規模対応性を有したストリーム型トラピックのQoS割当て制御を実現できることを示した.さらに,DCAの中核であるクラス選択アルゴリズムを変更することなく両者を統合した場合,TACCSの特性により,必要以上のフロー棄却が生じてしまう問題が起こり得ることが判明したため,DCAのアルゴリズムを,統合により適した制御が行えるよう改良するための検討を行った.その結果,昨年度行った,TACCSを用いた場合のフロー棄却率の理論解析による導出結果を参照することで,前述の必要以上のフロー棄却が生じる問題を回避できることを明らかにし,より効果的なクラス選択を実現するアルゴリズムを確立することに成功した.さらに,方式の実装も進め,試験トラヒックによりその効果を検証した結果から,従来方式では,Best Effort型トラヒック,ストリーム型トラヒックともに品質劣化が起きてしまう状況においても,両トラヒックの品質維持を実現できることを実際に確認でき,本研究の目的である,Best Effort型アプリケーションに悪影響を及ぼさずに希望帯域をストリームに提供する,DiffServによる新しいトラヒック制御アルゴリズムを実現したことを確認した.
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Research Products
(6 results)