2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16300015
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
水野 忠則 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (80252162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 尚 創造科学技術大学院, 教授 (90201201)
石原 進 創造科学技術大学院, 准教授 (10313925)
峰野 博史 静岡大学, 情報学部, 助教 (40359740)
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Keywords | センサネットワーク / ユビキタスネットワーク / モバイルコンピューティング / パーソナルエリアネットワーク / 位置情報 / ワイヤレス通信 |
Research Abstract |
本研究では,各種の移動するセンサから得られる情報を効率的に収集し,これらの集約,抽象化を行って,多様なサービスから利用可能なようにネットワーク上で流通させるための共通基盤技術(アクティブモバイルセンシングネットワーク)を構築する。これまでの検討結果を整理するとともに,各サブテーマで新たに判明した課題の解決を図った。環境情報収集機構では,システムの一部を形成するセンサネットワークが電池駆動の場合,そのライフタイムを伸ばす電力消費削減手法を検討してきた。特に高密度な状態であれば,メタデータと階層的集約を行うことで消費電力を削減する手法を検討した。さらにクラスタリングプロトコルとスリープスケジューリングの適用に関して検討し,スケジューリング手法の改善によりさらなる延命が期待できることを示した。センシング機構に関しては,非IPネットワークとIPネットワークを介したセンシング環境の構築に関して検討し,異種ドメイン上のデバイス間で連係可能なフレームワークとプロトタイプを開発した。また,家電製品の状態を消費電力特性や赤外線リモコン制御信号から推測する手法も検討を深め,約90%程の状態推定成功率を得られることからホームオートメーションのようなアプリケーションへ適用可能なことを示した。適応型ネットワーキング機構に関しては,様々なデバイスを連携アプリケーションでは,サービスの品質は精度の高い位置情報の取得に依存することが多いため,高精度な位置情報取得環境の構築を手軽に即興的に行える方法に関して検討を深めた。特にネットワーク内に障害物が存在する状況に提案方式がどの程度対応可能かを検討し,トラフィック量,演算量,測位成功率,精度に関して全体的に考えれば既存方式よりよい性能を示すことを示した。
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Research Products
(5 results)