2004 Fiscal Year Annual Research Report
超高精細でフォトリアリスティックなテクスチャを有する3Dモデル生成の研究
Project/Area Number |
16300031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小桧山 賢二 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 教授 (00306888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 定康 慶應義塾大学, DMC機構, 教授 (70372927)
佐藤 宏介 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (90187188)
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Keywords | IBM&R (Image Based Modeling & Rendering) / 3次元画像計測 / 照明問題 |
Research Abstract |
IBM&R(Image Based Modeling & Rendering)においては、実画像を用いてコンピュータモデルを作成する。このため、フォトリアリスティックなテクスチャ付きモデルの生成が期待されている。IBM&Rでは実画像を基盤とすることから、データ取得時での照明条件に最終結果が大きく左右される。例えば、複数の角度から測定したモデル合成時における各テクスチャ間の境界での不連続性の発生、自然光に近い照明状態の再現、構造色など照明条件により色彩の変化が大きなオブジェクトに対応するための照明、撮影対象と照明の位置的な同期など、照明に関する様々な課題が存在する。そこで本研究では、IBM&Rピュータモデル作成における照明問題の解決に焦点を当てると共に、これまで実現例のない10センチメートル以下の比較的小型のオブジェクトを対象とした照明装置および撮影装置の設計・開発を行う。 本研究の目的を達成するために、より小型のオブジェクトに対応するための装置の改造、およびプロジェクターから照射された映像を光ファイバー経由で撮影対象へ照射する照明装置の開発を行った。従来、無数の光源を配置し各光源の点灯を制御することで任意照明条件を生成する照明装置が開発されていたが、照明光の色合いを調整するには光源を取り替えるか、光源一つ一つにフィルターを装着させる必要があるため、色合いの微調整などを行うことは困難であった。本年度開発した試作機では、900本の光ファイバーを用いて、両端の平面に配置された光ファイバーの断面からプロジェクターの像を入射・照射することが可能である。これにより、プロジェクターの照射部を3次元空間に固定することが容易に可能となった。 本年度の研究成果を踏まえ、来年度はドーム内側に配置された光ファイバーの断面からプロジェクターの像を照射する照明装置の開発を行う。本研究成果によりさまざまな照明条件により柔軟に対応可能となる汎用的な照明光が得られると期待できる。
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Research Products
(2 results)