2004 Fiscal Year Annual Research Report
モーションキャプチャを利用した舞踊動作のアーカイブ化と数量化舞踊研究
Project/Area Number |
16300035
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
八村 廣三郎 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
吉村 ミツ 立命館大学, COE推進機構, 教授 (60109311)
丸茂 美恵子 日本大学, 芸術学部, 助教授 (70297860)
中村 美奈子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (20345408)
阪田 真己子 福島学院短期大学, 保育科, 講師 (10352551)
|
Keywords | デジタルアーカイブ / 舞踊 / 無形文化財 / モーションキャプチャ / 身体動作 / 感性情報処理 / CG / Labanotation |
Research Abstract |
(1)モーションキャプチャデータを元にして,舞踊の熟練度の判定,舞踊動作の特定を行うための特徴量としてどのようなものが適切かについて研究した.ここではおもに日本舞踊の「オクり」動作を対象とした.実験によって,設定した特徴量により舞踊者の識別が可能であることが分かった. (2)舞踊における特徴的な姿勢や動作を抽出するための試みを行った.ここでは,Laban Movement Analysis (LMA)の考え方を利用してLMA特徴量を定義し,この特徴量の時間的変動のパターンから,対象動作の性質を判定する.基本となるLMA特徴量を提案し実験により試みた. (3)キャプチャした動作を再現するための環境として利用することを目的として,西本願寺の国宝能舞台のCG再現とその立体視環境の整備を行った. (4)複合現実感技術を利用して舞踊における身体動作を学習・訓練するためのシステムを試作し評価を行った.本システムは身体動作の学習に有用であることが分かった. (5)舞踊譜Labanotationをモーションデータから自動生成する試みを行った.舞踊者の「正面」方向を決定するための考え方を精査し,基本的な記譜システムを開発した.基本的な動作は記述できることが分かった. (6)Labanotation譜面の対話的な入力・編集と動作表示のためのシステムLabanEditor2を開発した.本システムでは,XMLの文法に基づくLabanotationの記述法としてLabanXMLを利用し,記述の標準化を狙った.また,入力した舞踊譜は即座にその対応する動作を3次元CGで表示することができる. (7)モーションキャプチャを用いて舞踊動作の感性評価を行った.ここでは,動作データから動作の物理パラメータを抽出し,これと,この動作を観察して得られた心理評価の結果との回帰を求めることにより,動作と印象との関連性を明らかにした.
|
Research Products
(9 results)