2006 Fiscal Year Annual Research Report
発信型コミュニケーションのための英語能力自動測定技術の研究
Project/Area Number |
16300048
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
山本 誠一 同志社大学, 工学部, 教授 (20374100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
隅田 英一郎 (株)国際電気通信基礎技術研究所, 室長 (90395020)
安田 圭志 (株)国際電気通信基礎技術研究所, 研究員 (50395018)
柳田 益造 同志社大学, 工学部, 教授 (00116120)
吉田 研作 上智大学, 外国語学部, 教授 (80053718)
松本 一則 株式会社 KDDI研究所, 主任研究員
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Keywords | e-Learning / TOEIC / 英訳難易度測定 / 学習者コーパス / 英語コーパス / 英語能力自動測定 |
Research Abstract |
本年度は、主に以下の3つの課題について取り組んだ。 1.発信型コミュニケーションのための英語能力を測定するためには、英語表現能力測定の対象となる課題文の難易度を測定する技術が必要とされる。そこで、昨年度の研究において開発した、約1,500文の課題文とそれに対応した(1)英語ネイティブによる複数の参照訳文、(2)1文当たり約80名の様々な英語能力を有する被験者による翻訳文、(3)一部の翻訳文に関して訳質に対する英語ネイティブによる主観評価結果、などの項目を有する学習者コーパスを用いて、被験者の翻訳結果と参照訳文との距離を、統計的な尺度であるBLEUを用いて測定することにより、課題文の難易度を予測する手法について検討を進めた。同一被験者による測定では提案手法と主観的な難易度との相関が高いことを確認したが、実際の運用においては被験者が異なることが想定されるため、被験者のサンプル選択による特性の違い等について実験的な検討を進めている。 2.課題文の大規模な自動開発のために昨年度提案した翻訳文の品質を評価する手法として、WWW上のテキスト情報の検索ヒット頻度を利用する手法は、Fluencyの視点から問題とされる翻訳文はかなりの程度で自動排除が可能であるが、Adequacyの視点から問題とされる翻訳文の自動排除は困難であった。本年度は、統計翻訳手法を利用して、翻訳の元となる文と翻訳された文の統計翻訳の翻訳モデルの尤度を基に自動排除を行う手法を提案し、検討を行った。この結果、4つの機械翻訳システムによる翻訳文2,000文について、誤った翻訳文の4%程度を正解訳として誤って判断するが、正解訳の約56%を正しく判断できることが確認された。 3.最終年度での評価実験を行うためのテストベッドとして、課題文のプールから課題文を取り出し、ネットを通じて表示と回答収集を行うシステムの開発を進めた。
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Research Products
(7 results)