2004 Fiscal Year Annual Research Report
注視情報の伝達に基づくコミュニケーション支援空間の構築
Project/Area Number |
16300058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
松本 吉央 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (00314534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 司 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (30304158)
上田 淳 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30346308)
上田 悦子 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (90379529)
原田 研介 産業技術総合研究所, 知能システム部門, 研究員 (50294533)
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Keywords | 注視点 / 計測 / 画像 / 視線 / 推定 |
Research Abstract |
本年度は主に,1カメラ分散型コミュニケーション支援空間の構築,2.複数人の行動計測,3.注視情報に基づくコミュニケーション支援,の3つについて研究を行った. 1.カメラ分散型コミュニケーション支援空間の構築 ミーティング中あるいは授業中など複数人が集団として協調してタスクを遂行している場合,全員の注視情報が集団として重要な意味を持つ.そこでミーティング環境において複数人の注視を計測するシステムを試作した.具体的には,モーションキャプチャシステム,およびこれまでに開発した単一ユーザの顔計測を行うシステムを拡張することにより複数人のユーザの顔情報を同時に計測するシステムを試作した.また,手形状推定システムに関しては背景更新型の背景差分法を用いることで,従来よりもロバストな手形状推定が行えるようになった. 2.複数人の行動計測 モーションキャプチャー装置を用いて,各ユーザの頭部の動きを計測することにより,場の注意を推定する手法を開発した.注意点は各ユーザの頭部方向ベクトルの交点として定義されるが,厳密には複数の3次元ベクトルは一般に3次元空間中で交わらないため,最小二乗法やM推定を用いて推定を行う.その結果,視線の代わりに頭部方向を用いても30cm程度の誤差で注視対象を推定できることが確認された. 3.注意情報に基づくコミュニケーション支援 構築したシステムを用いて,「しりとり」ゲームを行っているユーザの行動を記録し,場の注視対象を推定する実験を行った.その結果,実験中のほとんどの時間で発話者を注視している,というゲームの状況を正しく推定できていることが分かった.その上で,推定した注視対象の画像を全方位画像から切り出すことで,その場の注意対象を自動記録する「自動カメラワークシステム」を構築した.
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Research Products
(4 results)