2006 Fiscal Year Annual Research Report
脳内時間コーディングに関与する神経ダイナミクスの実証的理論研究
Project/Area Number |
16300068
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
篠本 滋 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (60187383)
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Keywords | スパイク統計 / 待ち時間課題 / 局所変動係数 |
Research Abstract |
空間コーディングに関する実験的研究について申請者はこの実験データ解析を行い,現在その共同研究論文がすでに受理されている.現在新しい実験パラダイムを作り,試験的実験を開始しており,そこで得られるデータに対して,数理モデルをフルに用いた考察を加えた総合的研究として発展させる計画である.時間コーディング関する実験は,サルの訓練に忍耐を要するものであり,その実験期間は数年にわたっている,研究は実験の成否に左右されるが,これまでに得られた結果もあるので,あと数年で成果を出すことができると考えられる.理論モデルの研究はすでに開始しており,その一部はすでに理論論文にしている.神経スパイク時系列データの統計解析に関しては申請者の提案になる局所変動係数Lvやベイズ法などの研究がきわめて順調に推移している(Neural Computation, 2003; J.Neurophysiol., 2005; J.Phys.A, 2005).神経細胞のスパイク時間予測に関しても,モデルとデータが与えられた場合の最適方策に関する考察はすでに論文にしている(Neural Networks, 2004; NIPS2006).
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Research Products
(2 results)