2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16300093
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
畠山 鎮次 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70294973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
嘉村 巧 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40333455)
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Keywords | プロテオーム / ユビキチン化 / リン酸化 / リンパ球 / 質量分析 |
Research Abstract |
本申請課題は、リン酸化やユビキチン化などを中心としたアフィニティークロマトグラフィーを利用した翻訳後修飾の網羅的解析である。今回対象とする系は、免疫系細胞の抗原受容体を介したシグナル伝達系であり、特にリン酸化やユビキチン化に注目する。つまり、このシグナル系を利用して、下流に位置するシグナル伝達分子をタンパク質修飾という観点から網羅的に明らかにすることを目的とした。 ユビキチン化は機能的に多くの細胞内現象にかかわり、細胞内シグナル伝達だけに関しても、TCRシグナル、BCRシグナル、FcRシグナルなどにユビキチン化が制御システムとしてリン酸化とともに重要なタンパク質修飾であることが明らかになっている。申請者は抗ユビキチン抗体アフィニティークロマトグラフィーを使い、ユビキチン化されたタンパク質を特異的に集めることにより、いかなる分子がどのようにユビキチン化されるかを網羅的に解析した。抗ユビキチン抗体カラムを用いて細胞抽出液からユビキチン化タンパク質、およびユビキチン結合タンパク質の回収を試み、精製したタンパク質をSDS-PAGEにて分離後、質量分析計により網羅的に解析し、700種類程度のタンパク質を同定した。また、リンパ球刺激後、抗体アフィニティークロマトグラフィー(抗リン酸化チロシン抗体)により、目的タンパク質を濃縮し、チロシンリン酸化関連タンパク質を質量分析計により網羅的に解析した。現在までチロシンリン酸化に関する分子を約200分子同定し、これまで関係が報告されていない新規分子も多数同定している。当申請者は、リン酸化およびユビキチン化という翻訳後修飾系と抗原受容体による活性化シグナルの関係を網羅的に結びつけるという切り口により、最終目的として疾患との関係を解明するための知見を得る。
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Research Products
(7 results)