2005 Fiscal Year Annual Research Report
電位依存性Na^+チャネルの品質管理とストレス応答
Project/Area Number |
16300119
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
和田 明彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (30131949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 英幸 宮崎大学, 医学部, 助教授 (40148953)
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 助手 (60295227)
横尾 宏毅 宮崎大学, 医学部, 助手 (30332894)
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Keywords | Na^+チャネル / Hsp90 / 細胞膜発現調節 / IGF-I / GSK-3β / リチウム / β-アミロイド / インターナリゼーション |
Research Abstract |
電位依存性Naチャネルの品質管理とストレス応答を解明するために、発生学的に神経堤に由来する培養ウシ副腎髄質クロマフィン細胞を用いて実験を行い、以下の結果を得た。 1.90k-Da heat-shock protein(Hsp90)をゲルダナマイシンによって阻害すると、Na^+チャネル発現量は変化しないが、Na^+チャネルの機能は亢進する。 2.高濃度グルコースにより細胞膜におけるNaチャネル発現量は変化しないが、Na^+チャネル機能は低下する。 3.Na^+チャネルのインターナリゼーションにダイナミンが関与する。 4.IGF-1の長期処置は、glycogen synthase kinase-3β(GSK-3β)の活性抑制を介して、Na^+チャネルのα-サブユニットの転写を促進することにより、Na^+チャネルα-サブユニットの蛋白量および、Na^+チャネルの細胞膜発現量を増加させる。GSK-3β阻害作用をもつ、リチウムやバルプロ酸などの臨床治療薬によっても,同様の機序により、Na^+チャネルの細胞膜発現量が増加した。 5.β-アミロイド処置により、Na^+チャネルの細胞膜発現量が、mRNAの変化を伴わずに増加し、その後、細胞死が誘発された。
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Research Products
(4 results)