2006 Fiscal Year Annual Research Report
電位依存性Na^+チャネルの品質管理とストレス応答
Project/Area Number |
16300119
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
和田 明彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (30131949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 英幸 宮崎大学, 医学部, 助教授 (40148953)
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 助手 (60295227)
横尾 宏毅 宮崎大学, 医学部, 助手 (30332894)
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Keywords | Na^+チャネル / 細胞膜発現 / 翻訳後修飾 / 糖鎖付加 / heat shock protein 90 / glycogen synthase kinase-3β / lysophosphatidic acid / lithium |
Research Abstract |
Na^+チャネルの細胞膜発現制御機構に関して、神経堤に由来する培養ウシ副腎髄質細胞を用いて解析し、以下の結果を得た。 1.翻訳後修飾の中で、糖鎖付加のステップ、特にN結合グリコシル化が、細胞膜発現の調節に大きく関与していた。 2.Na^+チャネルの細胞膜発現は、heat shock protein 90により、負に調節されている。 3.躁病の治療に用いられるリチウムは、Na^+チャネルの機能を選択的に抑制する一方で、長期的には、glycogen synthase kinase-3β(GSK-3R)の活性阻害を介して、Na^+チャネルの細胞膜発現制量を増加させる。 4.神経新生・神経保護作用をもつInsulin-like growth factor-Iは、GSK-3βの活性阻害を介して,Na^+チャネルのα-サブユニットの遺伝子転写率を亢進させる事により、Na^+チャネルの細胞膜発現制量を増加させる。 5.疼痛の誘発因子として注目されているlysophosphatidic acid(LPA)は、LPA_1受容体を介して、Na_v1.7のmRNAを増加させ、その結果、細胞膜発現を増加させた。 6.糖尿病インスリン抵抗性治療薬のトログリタゾンは、Na^+チャネルの細胞膜発現制量を減少させる。
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Research Products
(6 results)