2006 Fiscal Year Annual Research Report
造血幹細胞特異的吸着性表面を有する生体吸収性スキャホールドを用いた血管組識再生
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16300153
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
山岡 哲二 国立循環器病センター(研究所), 生体工学部, 部長 (50243126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 章 京都工芸線維大学, 線維学部, 教授 (60210001)
松村 剛毅 東京女子医科大学, 日本心臓血圧研究所, 助手 (20297469)
新岡 俊治 東京女子医科大学, 日本心臓血圧研究所, 教授 (20192122)
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Keywords | 造血幹細胞 / 血管再生 / ポリ乳酸 / 表面修飾 / CD34 / スキャホールド / 骨髄細胞 / 細胞表面レセプター |
Research Abstract |
造血幹細胞は、血管再生への応用が期待されている。現在、モノクローナル抗体を用いた磁気ビーズ法や、蛍光剤を用いたFACS法により骨髄細胞から造血幹細胞のみを取り出して利用する試みがなされているが、操作が困難であり、必ずしも臨床に適した方法ではない。そこで、造血幹細胞を選択的に吸着する生体吸収性スキャホールドを開発することで、採取した骨髄細胞を直接播種して、移植できる治療システムの構築を目指した。 昨年度までに、ポリ(L乳酸-co-ε-カプロラクトン)のチューブ状多孔質体をスキャホールドとして用い、その表面に抗ヒトCD34マウスIgG抗体を固定化すること、さらに、このスキャホールドに対して、CD34陽性樹立系細胞、あるいは、イヌ骨髄細胞の懸濁液を痛益することで、この固定化したCD34抗体との相互作用に基づく、造血幹細胞の特異的吸着特性が確認された。 本年、このような、基質表面に二次元的に配列された抗体と、幹細胞との新たな相互作用力の発現が明らかとなった。すなわち、抗体が高密度で基質表面に集積した「場」を、その抗体に特異的な抗原を細胞表面にもつ細胞が移動するとき、その移動速度は、細胞表面抗原密度に大きく影響される。このことは、本研究テーマで、当初計画した、CD34陽性細胞を特異的に吸着する表面という特性にとどまらず、CD34マーカーをある密度で特異的に発現している細胞群を選択的に抽出することが可能となった。近年、細胞表面マーカー密度が幹細胞の分化特性などに大きく影響することが示唆されており、このような、細胞分別抽出性能は、今後、体制幹細胞を利用した再生医療の発展に大きく寄与するものである。 今後、さらに、この細胞特異的相互作用の詳細な検討と、分離された細胞群の分化特性を詳細に検討する必要がある。
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Research Products
(14 results)