2004 Fiscal Year Annual Research Report
上皮幹細胞の増幅と機能維持のための生理活性分子固定化温度応答性培養皿の開発
Project/Area Number |
16300161
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
大和 雅之 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40267117)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 明彦 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40266820)
秋山 義勝 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20349640)
串田 愛 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10338981)
西田 幸二 大阪大学, 医学部, 助手 (40244610)
|
Keywords | 組織工学 / 再生医療 / 3T3フィーダーレイヤー / SP細胞 / 角膜上皮細胞 / 温度応答性培養皿 |
Research Abstract |
本研究では、3T3フィーダーレイヤーを完全に代替することを目的として、上皮幹細胞を維持・増殖させるのに必要な生理活性因子を固定化し、なお温度に応答して細胞シートを脱着させる次世代型温度応答性培養皿の開発を目的としている。本年度は、以下の成果を得た。カルチャーインサートを用いた実験、および上皮幹細胞を播種するまでの時間を変え効果を比較する実験等の予備的検討から、3T3フィーダーレイヤー由来の生理活性因子の少なくとも一部として細胞外マトリックス構成分子が機能していることを明らかにした(投稿準備中)。次に、3T3フィーダーレイヤー由来生理活性因子の検索の際にポジティブコントロールおよびネガティブコントロールとして用いるマウス細胞株を決定するために、種々のマウス由来細胞株をフィーダーレイヤーとして用い、角膜上皮幹細胞のコロニー形成能、重層化を評価した。本方法で選択したポジティブコントロール、ネガティブコントロールの細胞株からmRNAを単離し、TaqMan PCRを用いた定量化により約30種の細胞外マトリックス遺伝子について網羅的検索をおこない、3T3と比較した。この方法でフィーダーレイヤー活性に関与する可能性をもつ数種の遺伝子を同定できた(投稿準備中)。現在、これらの遺伝子産物を培養系に添加する実験が進行中である。上皮幹細胞への提示法としては、培地に添加する他、カルボキシル基を導入した温度応答性培養皿に共有結合的に固定化する方法をあわせて検討している。この他、培養上清の2次元電気泳動をおこない、細胞株間で差が見られたスポットについて質量分析による解析を準備中である。
|
Research Products
(7 results)