2004 Fiscal Year Annual Research Report
超音波による高機能エンドスコピック組織弾性イメージングシステムの開発
Project/Area Number |
16300169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
椎名 毅 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40192603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山川 誠 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助手 (60344876)
宮永 直人 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (00241828)
三竹 毅 (株)日立メディコ, 技術研究所第一部, 部長
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Keywords | 超音波計測 / 組織弾性イメージング / がん診断 / 非侵襲生体計測 / 内視鏡的手法 / 医用画像診断 / 治療支援 / QOLの向上 |
Research Abstract |
組織弾性(硬さ)は、疾病による組織性状の変化を敏感に反映するため、これを超音波により定量的に捉えようとする組織弾性イメージングが、乳癌等の早期診断や良悪性の鑑別診断に有効な手段として近年注目されつつある。 我々は、これまで、超音波エコーから組織弾性像を構成する基本技術として、通常の超音波検査と同様に、探触子を手で自由に操作しながら組織弾性像としての歪み(変形率)を高速、高精度に検出し、また臨床の現場に適した広いダイナミックレンジと探触子の手ぶれの影響にも頑健な手法である、複合自己相関法を考案し、さらに、これを実装した、プロトタイプの乳腺診断用の組織弾性映像装置を開発した。乳腺の癌腫瘍を、周囲組織より硬い部位として検出できるなど、癌検出能の向上に有効なことが確かめられた。一方、従来の歪み分布としての組織弾性像は、圧迫の程度に依存し定性的であるという問題が残されている。また、体表だけでなく、内視鏡的計測すなわち経食道、経直腸、経膣などの部位においても組織弾性像が得られれば、組織性状に関わる新たな診断情報が付与され、診断精度の向上に寄与することは確実である。 本研究では、これまでの組織弾性イメージング技術の定量化をはかることで診断能を向上させ、さらに適用部位を拡大することで、体腔内アプローチによる内視鏡的手法で組織弾性イメージングを可能とする高機能な超音波診断システムの開発を目指すものである。初年度は、その要素技術として、 1.組織弾性イメージング技術の定量化法の開発 2.視鏡的計測に適した、組織加圧法の検討 3.走査など体腔内走査に適合した、歪み分布計測法の開発 の課題について検討を行い、それぞれの成果は国際会議等で発表した。これらより、ほぼ計画通りに次年度へ繋げることができると考える。
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Research Products
(7 results)