• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

認知課題遂行の歩行への影響を指標とした高齢者易転倒性検査システムの開発

Research Project

Project/Area Number 16300180
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

堀川 悦夫  佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)

Keywords高齢者 / 転倒 / 認知処理 / 易転倒性検査
Research Abstract

1)転倒既往歴との関連の分析
地域在住高齢者に対する"健康教室"の一環として易転倒線検査を実施した。65歳以上の高齢者に対して、易転倒性の検査として、Timed Up and Go Test(TUG)、Functional Reach Test(FR)、フォースプレートによる身体動揺計測、握力、膝伸展筋力、及び、Tinetti(1990)によるFalls Efficacy Scale(FES)等を行った。その結果、前期・後期年齢群には有意差が多くみられたが、転倒・非転倒の2群においては、TUGやFRなどの検査や膝伸展筋力など一部の検査項目において有意差がみられた。つまずき有無の2群においては膝伸展筋力の最大筋力発生潜時に差が見られた。ふらつきや滑り経験の有無の2群では有意差はみられなかった。
2)2重課題用刺激提示測定器の臨床応用の可能性の検討
試作・組み立てが行われた2重課題負荷用歩行路を、米国ミシガン大学に持ち込み同大学のモビリティリサーチグループと共同で評価した。2重課題による検査を簡便に実施でき、しかも移動可能な検査及び訓練機器として他に類例を見ない装置であり、刺激提示制御や測定機能においても良好な結果を得た。また今後はより精細度を高めた視覚刺激提示、刺激の色や輝度の増加方法の検討、踏圧の軽減などを行うこととした。
3)2重課題負荷と歩行
歩行時の2重課題負荷の検討には、歩行速度や歩行リズムの周波数解析、身体の前後左右方向への変位の解析などの歩行分析と、語の流暢性、数的処理、記憶再生、反応時間、凝視点推定などによる認知機能評価が有効である。しかしながら、2重課題の正確性を優先するか反応速度優先かというトレードオフともいえる被験者の2重課題負荷の方略による影響もある。その対策としては、100%の正確性を求めることを課題の教示として与えて測定を行うことが有効であるという結論を得た。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Falls and subjective symptoms in community dwelling elderly people2006

    • Author(s)
      Horikawa E
    • Journal Title

      The Gerontologist 46.S1

      Pages: 449

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi