2005 Fiscal Year Annual Research Report
電子記録カードを用いた療育システムの確立と脳障害形成の予防に関する研究
Project/Area Number |
16300185
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Research Institution | International University of Health and Welfare Graduate School |
Principal Investigator |
高嶋 幸男 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (70038743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴原 哲太郎 福島大学, 経済学部情報システム講座, 教授 (10108706)
松石 豊次郎 久留米大学, 医学部小児科, 教授 (60157237)
曳野 俊治 九州大学, 医学部小児科, 助手 (50346780)
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Keywords | コンピューターシステム / 頭部画像 / 周産期脳障害 / 療育システム / MRI / 新生児 / 発達障害 |
Research Abstract |
1、コンピューターシステムの確立と改良と使用マニュアル作成 (1)、診療データの保存形式は、国際規格やMML(Medical Markup Language)規格との互換性を考慮してXMLファイルを使用。 (2)、診療データの表示:Webブラウザーで表示し、MRI,CTなどの複雑な医療画像はパブリックドメインにあるNIHのImage-Jを使用し表示。 (3)、診療データの入力:療育機関でデータを収集するインターフェースは、Webブラウザーからのフォーム入力を行い編集。データの入力プログラムを改良し、医師の負担の軽減。 (4)、携帯性メディア:データをUBSで受け取り、データを追加して、渡せるようになった。実用化した。 (5)、診療データのプライバシーの保護:診療データをパスワードで解凍し使用。データのセキュリティに関してID等の信頼性がある方式・技術の実用化。 2、データベースの作製と心身障害児への応用 (1)、診療データ項目のプロトコールの作成:患者様の出生前、出生時、新生児期の臨床所見、画像等の検査および治療内容を入力して、実用化した。 (2)、共同研究施設問で、簡単な病歴や画像情報をやりとりし、医療の向上に役立った。 (3)、退院時の情報が正確に伝達され、鮮明な画像の経過が伝達され、障害児の病態形成を把握するのに役立った。 (4)、個人情報保護は十分に配慮。情報カードは個人または保護者に保持させた。問題点は更に検討中。 3、脳障害の予防 画像や脳病理を用いた研究では、脳内の神経伝達の発達と年齢依存性てんかんの発生機序に関して研究し、GABAやチャンネルなどの抑制系の発達との関連を明らかにした。コンピューターシステムを用いた脳障害予防に関する企画は症例の追跡を開始したが、更に継続したい。
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Research Products
(3 results)