2006 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動中の筋張力筋線維動態推定システムの開発によるトレーニグ処方の作成効果判定
Project/Area Number |
16300205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深代 千之 東京大学, 大学院情報学環, 助教授 (50181235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金久 博昭 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50161188)
伊藤 雅光 日本体育大学, 体育学部, 講師 (20307995)
原田 奈名子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70181021)
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Keywords | 身体運動 / 筋張力の推定 / 3次元動作解析 / コンピュータシミュレーション |
Research Abstract |
平成18年度は、身体運動において超音波法を用いた筋織維および腱動態の定量に関する研究と、立ち上がり動作を対象として意識と動作との対比に関する研究を主に行った。 (1)ダイナミックな脚伸展運動である垂直跳を対象に、腓腹筋の筋と腱の動態を超音波法とモーションキャプチャシステムを用いて定量的に研究した。8名の被験者に、すべて最大努力で、足首だけの反動を用いない垂直跳、スクワット姿勢からの反動なしの垂直跳、直立位からの反動を用いた垂直跳、20cmの台から跳び下りての垂直跳を課した。すべての垂直跳で、腓腹筋の筋繊維は最大力発揮時でも伸張することなく、等尺性あるいは短縮性活動を行っていた。もちろん、筋腱複合体全体は伸張と短縮を行っているわけであるが、それは腱組織の伸縮に依存していることが明らかとなった。また、筋は、力-長さ関係において至適域で活動し、力-速さ関係においても遅い速度域で活動して、いずれも筋が大きな力を発揮しやすいように腱が補っていることが定量的に得られた。 (2)椅子からの立ち上がりにおいて、何も意識しない動作と、身体技法を用いた動作とをバイオメカニクス的に比較検討した。身体技法鍛錬者を対象に、各条件を5試行行わせて、モーションキャプチャシステムによって動作を解析した。その結果、身体技法を用いると、股・膝・足関節のピークトルクの合計が少なく、特に膝トルクが小さいということが明らかになった。また、身体技法を用いた動作は、昨年度行ったコンピュータシミュレーションの膝トルク最小の動作と一致した。 以上、3年間の研究結果と、高齢者トレーニングの先行研究を基に、自ら移動できるための高齢者のQOLに関するトレーニング基準を作成した。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Resonance in the human medial gastrocnemius muscle during cyclic ankle bending exercise.2006
Author(s)
Takeshita, D., Shibayama, A., Muraoka, T., Muranatsu, T., Nagano, A., Fukunaga, T., Fukashiro, S.
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Journal Title
J Appl Physiol. 101
Pages: 111-118
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