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2004 Fiscal Year Annual Research Report

東アジアにおける民族スポーツの観光化変容

Research Project

Project/Area Number 16300213
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

寒川 恒夫  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70179373)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉山 千鶴  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教授 (40216346)
石井 昌幸  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師 (60336914)
渡邉 昌史  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (00367096)
Keywords民族スポーツ / 観光 / 東アジア
Research Abstract

4年度計画の初年度に当たる本年度は、観光化民族スポーツの分布図作成に必要な情報収集に当てられた。また、先行的に、台湾の民族スポーツ観光化の実態調査が実施された。調査は台湾原住民族に限定したもので、事前に運営形態の視点から差異化しておいたいくつかの箇所において聞き取り調査をおこなう形であった。調査地として、南投県魚池郷の九族文化村、屏東県馬家郷の原住民文化園区、台東県延平郷のブヌン族村、花蓮県吉安郷の花蓮アミ文化村が選ばれた。それぞれの運営形態は、アミ文化村がアミ族出資の会社経営、ブヌン族村が財団法人ブヌン文教基金会の経営、九族文化村が漢族出資の会社経営、原住民文化園区が政府経営(行政院原住民族委員会)となっている。これら4例については運営形態の違いのほか、当該民族の文化のみを扱う場合(アミ族文化村、ブヌン族村)と11民族全体をカバーする場合(九族文化村、原住民文化園区)など違いが見られるが、いずれにおいても、原住民族の伝統文化が観光資源とされ、また個々の原住民は雇用契約のもとに伝統文化を観覧に供するという点で共通している。印象深いのは、1995年にブヌン族出身のキリスト教神父の提唱によって財団化されたブヌン族村の例である。ここでは村内に観光客の為の宿泊所、レストラン、ショップ、歌舞場が設けられ、入村料を含むこうした施設利用料金と財団からの支援とによって運営が支えられているが、その効果は経済の向上にとどまらず、彼らのアイデンティティの強化ならびに自民族に対する誇りの回復とを生起せしめている。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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